失敗
いつものようにお昼になって、さあ食事に!っていうときに電話が・・・
それは小学校のこうちゃんの担任の先生からだった。
「こんにちはー、お忙しいところすいません、今日こうちゃんのお弁当は?」
「え~~~!!!いる日なんですか?」
「あ、はい。今日は6年生を送る会があってみんなで一緒にお弁当を食べるんですよ」
「え!だってこうちゃんは何も。。。」
「そうですか~、よく言っておいたんですが、こうちゃん、お父さんに何も言わなかったんですね」
「はい、すいませんが先生、おにぎりやお茶を買ってきてもらえないでしょうか?代金はあとでもたせますので・・・」
「わかりました、それではそういうことにしましょう」
そんな会話だった。
そらちゃんは毎月の予定表を出して、翌日に何かあるときはくどいほど何回も言ってくる。
ところが、こうちゃんは・・・
学校で貰ったプリントを最近もってきたことがないんだ。
先生も僕もくどいほど何回も言って、それでようやく
しかもしばらくするとまた出さなくなってしまう。
連絡帳も先生が書くのを嫌がって、なかなか出さないそうだ。
それでもいつもは、そらちゃんの予定表を見て、きっとこうちゃんもあると思い、確認をしてから段取りをしていたんだけど、今回は前日に体験学習があり、てっきり今日はって・・・勝手に思い込んでしまった。
せめてこうちゃんも「明日、お弁当があるんだ!」って言ってくれれば・・・でも体験学習の興奮でそのことばかり言って、お弁当のことは何も言わなかった。
でもやっぱり。。。
でも可哀想なことをしたなあ~って、
もう少しこうちゃんのことを注意深く見ているか、いつものようにそらちゃんから予想して、段取りをしてやってればって思うと
「こうちゃん、ごめんね~」
「ん?何?」
「いや、お弁当を作ってやらなくて」
「うん、おにぎりとお茶を飲んだよ」
そういって、明るくいってくれた事がまだ救いかな?
さすがに今まででこんなことは初めてだったので、今回だけにしなくちゃね