海1 | 子育て日記

海1

初めて海に連れて行ってもらったのは、小学校低学年のときで知多半島の内海海岸


母と兄に連れられて電車に揺られていったんだけど、当時は冷房もなく窓を開けているのにもかかわらずすごく暑かった。

電車から降りたときの開放感はすごく気持ちよくて、そこから海水浴場までの道のりは、ルンルンだったように記憶している。



その当時は日陰と着替えを兼ねた、簡単な施設があり、着替えてすぐに海に飛び込んでいった。


その頃はまだあまり泳ぎが得意じゃなかったから、浮き輪をつかって一生懸命、兄の後を追いかけていたね。

母は海に入らずその施設から僕達を眺め、たまに手を振ると同じように手を振ってくれて、それで満足し、また兄と遊んでいた。

兄はとにかく運動神経抜群だったので、いろんなことを僕の前でやってくれ、それを一生懸命まねをしていたなあ


潜ることも、水の中で目を開けることも、海の中で逆立ちをすることもみんな兄に教えてもらった。

すごく楽しくて、お昼ご飯のおにぎりも食べずにずーと母に叱られるまで海に浸かっていた。



今と違って、温水シャワーなどの施設は無かったから、帰りはべたべたの身体がすごく気持ち悪かったことを覚えている。

でも、それがあとにも先にも家族で行った唯一の海だった。




それ以降、海に行くことは彼女以外ではなくなったんだけど、大学時代にクラブの合宿の中休みに北陸の海にはじめて行った。


あまりにも美しい海にとにかく感動したね。

太平洋と日本海ではこれほどまでに海の色が違うのかって・・・


あらかじめ水中メガネを持っていったので、最初は普通のところで泳いでいたんだけど、そのうちその海水浴場の端のほうの岩場に行き、潜ってみると水深が5m以上あり、その底のほうで縞鯛やべらなどが泳いでいて、これもまたすごく感動した。


きれいな海の中で見るきれいな魚の美しさはなんともいえないような、すばらしいものがあるんだなあって




その前に、海に行ったのは彼女とはじめていったドライブ・・・彼女の家の車です(汗)


その当時はまだ交通事情がそれほど良くなかったのと、お互いにあまりお金を持っているわけじゃなかったので、朝早くからおきて待ち合わせ、渥美半島の先端、伊良子岬に行った。


そこの浜は「恋路が浜」といい、周りにカップルも多く、僕達は茶店のベンチに座りながらぼ~と海を眺めながら1時間くらい話し、浜をゆっくり踏みしめるように手をつなぎながら、1時間くらい歩き、そしてまたベンチに戻ってジュースを飲み、少し疲れを癒してから帰ってきた。



それからというもの同じ方面ばかり、何回いったんだろうって言うほど行き(発想が貧困でしたから、行く場所を考えもつかなかった)、とにかく長い時間一緒にいられるのが嬉しかったし、彼女の顔さえ見ていられれば幸せだった。



その頃は毎日同じ電車で名古屋に行き、彼女のほうが2つ駅が遠かったので、いつも僕が乗る駅でいったん外に出て、それから2人で乗っていた。


当時の近くを走る電車は単線の関係で、1時間に2本しか走っていなかったから、時間を合わせるのは簡単だったんだけど、ものすごく込んでいて、いつも彼女をドアの隅にやり、僕がその前にいるというポジションを取っていた。(田舎でも痴漢もどきが多かったんです)


そして僕がドアに手を伸ばして支えている腕にいつもぶら下がっていた。

それもなんか暖かさを感じていて楽しかったな。


途中で乗り換えて、名古屋へ向かうときも同じスタイル、駅につくとそこで別れる毎日だった。

夜は判を押したように10時に電話をかけ、とりとめもないはなしをして、また翌日



バイトの関係で大学に入ってからは、なかなか休日も時間を合わせるのに苦労しながらも、会えば特に行き先の目的が無いドライブにいつも出かけ、結局、海に向かっていた。



そんな繰り返しがかなり長い間続いたかな。