人はみなだれでも 流れる時の中で
いくつもの別れに涙する だけどあなたはひとり
赤いパラソルには あなたが似合う
雨の降る日は いつでも 時はさかのぼる
あなたが好きだから 静かな夜は
電話の音に いまでも ときめいてしまう
やさしさがたりない こころがみえない
季節はずれの寒さが この胸に滲みる
― オフコース 「雨の降る日に」―
この歌を良く
口ずさんでいた10代の頃は
確かに
電話の音に いまでも ときめいてしまう
そうでした
一方
家の固定電話を
使うことのない今では
静かな夜に
固定電話の呼び出し音が鳴ったら
逆の意味で
心がザワザワします