ひらがなけやき2期生の中で、一番最初に顔と名前を覚えたのは美穂ちゃんだった。
理由はただ一つ。2期生で唯一『Re:Mind』本編に出ていたから。
出番こそ少なかったけど重要な役で、
たぶん、ねるちゃんがやるはずだった役で。
でも「演技は初めて」「加入したて」を感じさせないくらい存在感があった。美穂ちゃんの演技に引き込まれた。
『Re:Mind』でひらがなけやきという存在に興味を持って、初めて行った『風に吹かれても』の全国握手会。
握手券は2枚あったから、1枚を漢字欅に、1枚をひらがなけやきに使おうと思った。
誰のところに行こうかと、発表されていたレーンの詳細を見た。1組を除いて、1期生と2期生がペアになっていたから、迷った。
2期生とできる会話が「頑張ってね」ぐらいしか思い浮かばなかったから。1人との握手時間がどれくらいあるのかなんて、知らなかったから。
その時、見つけた。
【第15レーン 佐々木美玲・渡邉美穂】
ここに行こうと思った。ここなら2人とも『Re:Mind』の話ができる、会話が続くと思ったから。
握手会当日。
漢字欅のレーンが混んでたから、先にひらがなけやきのレーンに並んだ。
最初に握手したのが、美穂ちゃんだった。
「『Re:Mind』見てたよ」と伝えた私に、すごく嬉しそうに「ありがとう」と言ってくれた美穂ちゃんを、今でも覚えてる。
バスケで澤部さんを挑発したり、シュートを決めまくったり。
春日さんを積極的にいじりに行ったり、若林さんの頭やお腹に思いっきりボール当てたり。
美穂ちゃんはいつも、テレビの向こう側で私を笑わせてくれた。
『あゆみ』や『マギレコ』では、その存在感に圧倒された。
『Dasada』や『声春っ!』では、その演技力に何度も泣かされた。
特に『Dasada』でしゃおり(沙織)さんが言っていた、
「人が泣いている時は逃げている時だよ。どんな、それなりの何かが起きたとしても、泣いてたってどうにもならないのは同じでしょ」
という言葉には何度も励まされた。大学生活で辛くなった時、泣きたくなった時、泣いた時。これを思い出して自分を奮い立たせた。
だから、今もその言葉を思い出そうと思う。
人が泣いているのは逃げている時。
「美穂ちゃんにいなくなってほしくない」
「もっと日向坂にいてほしい」
「卒業しないでほしい」
おひさまなら誰もが思うはず。
私だってそう思ってる。
嫌だよ。
ごりドーが、
わくピーが、
カラーチャートが、
リスペクトスリーが、
他にもたくさんのユニットやCPが完全体で見られなくなるなんて、絶対に嫌だ。
……でも、もしかしたらそれは「逃げている」ってことなのかもしれない。嫌な現実から目を背けたいと思ってのことなのかもしれない。
昨日、美穂ちゃんのブログを読んで、続々と更新される美穂ちゃんの大切な仲間のブログを読んで。
まだまだ寂しさは消えないけど、この現実から逃げずに向き合わないといけないと思えた。
最後の最後まで、渡邉美穂という人間を応援する。それが私にーーーーおひさまの私に出来る精一杯の恩返しだと、勝手だけど思わせてほしい。
いいよね、美穂ちゃん。
3月31日。東京ドームの帰り道。
水道橋の駅に向かう途中、近くにいたおひさまの誰かの声がした。
「べみほが3列目なのが信じられない。ちょっと納得できない」
本当かなって、すぐに思った。
まだ不完全な菜緒ちゃんの後ろをちゃんと見てほしいって思った。
としきょんがいて、その後ろに美穂ちゃんがいる。
ほら、菜緒ちゃんを受け止めて最後まで支える体制バッチリじゃん。
誰がどこでどうとか、そんなの関係ない。
日向坂なら、誰がどこに立つかにもちゃんと意味があるって、おひさまならわかってほしかったなぁって……これはいっか。
考え方は人それぞれだし、その人は本気で美穂ちゃんが好きだと思うし。大丈夫かなぁってちょっとその人が心配。
美穂ちゃんが最後に参加する楽曲、『僕なんか』。
すごく素敵な曲だと思う。
もう既に予約してるし、MVだってちゃんと見た。素敵すぎて、温かすぎて、愛に溢れすぎてて、泣いちゃった。
きっと、おひさまの皆さんもそうですよね?
そうだといいな。
いつからだろうね、【なおみほ】より【なおみく】が有名になったの。
もちろん【なおみく】も好きだけど、私は【なおみほ】の方が好き。
【なおみく】が親友でライバルなら、【なおみほ】は姉妹でライバル、ってところかな。
卒業を迎える最後の日まで、私は美穂ちゃんを応援するから。
その日まで……ううん、もちろんその先も、
あなたの太陽みたいな笑顔を見させてください。
あなたが作り出す「陽だまり」の中にいさせてください。
私の好きな渡邉美穂ちゃんでいてください。
今降り続いている悲しみの雨は、いつか止むって、約束するから。
私がおひさまとして願うのは、ただそれだけです。
ここまでグダグダ書いてきてしまいました(苦笑)
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
蒼空