ワールドベースボールクラシック オランダ戦で日本が沸き立っていたころ
 
我が家では大変なことが起こっていました
  
 
私もこたつに入ってツムツムをしながら観戦していたのです
 
 
その時次女が階下から
 
ママ!ママ!すぐに来て!!
パパが倒れちゃった!!!
 

ん? へ?
 
 
実感が伴わないまま 娘の尋常でない様子に鳥肌が立ちました
 
 
意識は?
 
 
そう叫びながら転がるように階段を下りました
 
 
意識ない!
 
 
駆けつけると
キッチンの床で横たわっている主人
 
 
パパ!パパ!!
 
 
呼びかけに少しは反応するも意識は混濁状態
 
 
動転しつつも
 
とにかく救急車だ!
 
 
受話器を取ろうとするけど番号が浮かばない
 
 
そう! 119番・・・
 
 
即座に応答する消防
 
 
消防ですか?救急ですか?
 
 
 
救急です!
 
 
 
 
状況を聞かれるも言葉が出てこない
 
 
早く!早く!
 
 
その気持ちばかりが先走りして舌がもつれる
 
 
もう出動しましたから5分後に着きます
落ち着いて状況を話してください!
 
 
もう出動している
もうすぐ着く
 
 
その言葉を聞いてようやく話ができるようになりました
 
 
主人の真っ白な顔色 見たことがない色
動かない 意識がない
 
恐ろしさで体がガクガク震えました
 
 
遠くからサイレンの音が聞こえ始めた
 
 
救急車からも直接電話がかかってくる
今度はさらに具体的な質問
 
 
少しは落ち着いて応対できた
 
 
次女に主人を託し救急車の受け入れに玄関に走る
 
 
その時には主人の意識は少しもどり体を起こせるように
 
 
バイタルチェック
体温35度台
血圧100-50(普段は高血圧です)
 
 
直ぐに搬送
次女に同乗を託し私は車で後を追う
 
 
搬送中にも意識を失くし救急隊員に肩を強く叩かれ呼びかけられていたという主人

その様子をひとりで見ていた娘の恐怖感ははかり知れない
 
 
 
足が震えてアクセルがうまく踏めない
 
赤信号がもどかしい!
 
カチカチ  カチカチ  大きな音をたてる歯と歯
顎が外れそうになるほどガクガクするのです
 
それに共振するように体全体が揺れそうなるのを必死で抑えながら


音だけ残して見えなくなった救急車を追いかけました
 

病院に着くとすでに主人は治療室に...
待合室で青い顔で小さくなっている娘
 

ありがとう

そういってこわばった体に寄り添う
 
 
その時 長女から駅に到着したという連絡
 
 
長女を迎えに行かなければ

その間に何かあったら・・・
 

不安に震えながらの往復の長い時間
再び待合室にもどると次女の姿がない
 

あぁーーー まさか!!
 
 
ドキドキして治療室に入ると・・・
 
 
カーテンの一番奥
点滴を受け少し顔色の戻った主人がこちらを見ていた
 
 
い 生きてた~!!
 
 
ホント そんな感じでした
 
 
原因は?
 
分からない
異常ないって・・・
 
は?
 
帰っていいって・・・
 
 
なんだと~?
 
 
異常ないわけないだろうが!!
 
 
でも脳のCT取ったけど大丈夫だったから
 
 
あかん!そこで納得するな!!
 
 
疲れかストレスじゃないか?と言われたと
 
 
心当たりあるの?
 
 
ないんだよな~
 
 
悶々としながら復活した主人と家族4人でとりあえず帰宅しました
 
 
でも その夜は眠れませんでした
寝息をたてる主人の横で そっと顔を覗き込みながら
 
 
 息してるよね・・・
 
 
長い時間  正座してただぼんやりと見ていました
 
 
動揺を紛らわすためにブロ友さんの記事を訪問したりして

ただぼんやり正座していました
 
 

肉親を失うかもしれない
 
その恐怖をリアルに体感した夜でした
 

 
一寸先は・・・闇になるかもしれない
 
今回は闇にならなかった ただそれだけ
 
 

翌日。。。 
止める家族を振り切って普通に出勤した主人
 
 
私はいつ緊急連絡が入るかザワザワした気持ちのまま仕事をしました

 
幸い無事に一日が終わったけど
 
 
そんな帰り道に撮った空
 

 

 

 
 
この空を美しと感じられるのは
一寸先が闇にならなかったから

 
原因がわからない今 
不安な時間は続いています
 

当たり前の日常は 決して当たり前ではないんだな・・・
 

だからこそ
 

今を大切に
家族を大切に
精一杯生きないと
 
 

なんだか長いお話になってしまいました

最後までおつきあいいただきありがとうございました
 
 
 
今日もみなさんにいい一日になりますように
 
 
 
では またね バイバイ