寝起きの一枚 
雲ひとつないすっきりした昨日の朝焼け

 
 
午前中はおひさまキラキラ 白雲キレイ

 
 
でも午後には一転 こんな雲が空を覆い 雪が舞う

 
 
 
 
この不穏な雲を見ていたら なぜか果たせなかった約束が心によみがえってきた
 
 
いつか一緒に温泉に行きたいね
 
 
それは父と母に送った言葉
 
 
いつか」という時は必ずくると思っていた

穏やかな時間はずっと続くと・・・


そして7年前の父の他界


両親との時間には  限りがあったんだ・・・

 

 
 


今  額縁の中には牡丹の花の中で  やさしく微笑む父
 
 
お母さん  この牡丹のお寺に精進料理を食べに行こうよ

姉と3人で 牡丹の季節になったらね
 
来年は必ず行こうね


そう言ってたのに
 

牡丹の花の中で  父との思い出を語らいながら姉と3人でゆったりとした時間を過ごす
 

母の意識が別次元に移行してしまう前に 
 

何度も心に描いた牡丹寺の光景が  もうぼんやりと消えてゆく
 
 
 
どんどん奪われてゆく記憶 そして残された時間

追いつかない 追いつけない
 
 

なぜもっと早くできなかったのか?

後追いの想いばかりが宙をさまよう
 



やさしく  おおらかで  芯の強い母の笑顔が夕空のやさしい色と重なった
 

 
 
無邪気な瞳でぼんやり微笑む母を心の中で抱きしめる