第一の収穫祭☆ルーナサ | 木製魔術道具作家☆ルーン&オガム マスター☆そらのともしび Official Blog

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北部ヨーロッパの樹木信仰をベースにした魔術道具制作、古代ゲルマンの文字・ルーンや古代アイルランドの文字・オガムを使ったリーディングやリーディング講座を主催しています。

Happy Lughnasadh!

今日は第1の収穫祭でもある、
ルーナサのお祝いの日麦キラキラ

古代ヨーロッパの農耕牧畜の暦で今の時期は、

今年初めて蒔いた種が実りを迎える時期
豊かな実りに感謝し、これから迎える
第2、第3の収穫の時期が

豊かなものとなるようにお祈りする日でした。


(ちなみに、

第2の収穫祭は秋分(毎年9月23日頃)
第3の収穫祭は古代ケルトの大晦日でもある

サウィン(ハロウィンの起源)です。)

 

古代の太陰暦の時代には、
8月の満月の夜に行われていました。
この収穫祭は2週間続いたと言いますから
ちょうど満月から新月までですね。

 

日本ですと、お米の稲刈りが

収穫的なイメージになって
『8月頭に収穫イヒヒ・・・どろん???』

って感じがすると思うのですが
ヨーロッパではもちろん地域にもよりますが
8月頃になるともう、日本で言う

9月くらいの気候になって
暑い日もあるけれど涼しい風が

吹くような感じになるみたい。


この時期は主に小麦、

それからクラブアップル、

ベリー類なんかが収穫の時期を

迎えるみたいですね。

ですのでこの日は、

小麦を使った料理を作って供えたり
この時期収穫を迎える食べ物を

家族や親しい人と食べながら

お祝いしたようです。

 

また大陸のケルト(ガリア)の神話によれば

ガリアの太陽神であるベレノスは、

ベルテーン(5月1日のサバト)の時に目覚め
その妻、大地の神ベリンと結婚式を挙げ、
ルーナサまでこの世界を支配していると

考えられていました。
 

ルーナサからは、

光の神ルーと穀物の母マトロナエの支配に

切り替わります。

古代の人々の思想の中には、
『オークの王とヒイラギの王が、篝火で

燃やされて交代する』というお話のように

神々は燃え盛る火によって形態を変化させる
というものがありました。

このルーナサの篝火でベレノスが燃やされ
光の神ルーに生まれ変わり、

穀物の母マトロナエと結婚して
11月の新年を迎えるまでの間を支配する

といいます。

光の神ルーは、自然界のすべてのものの

実りを司り成熟させ、そして枯れさせ、

種子となるように導いていたと

考えられていました。


そういったことからか、全ての手仕事と芸術
(この世のクリエイティブなこと全般、

といった感じでしょうか?)を

考案した神として崇められてもいたようです。

 


(wikipediaより 

 フランスのランスで見つかった、

ルーとみられる石像。
ルーについてはあまり詳しい資料が

残っていないようですが、

この石像は3つの顏が特徴的。

アイルランドでもよく見られる

三相一体の神として描かれています。)

 

そして光の神ルーは、

ゲルマンの北欧神話に登場する
ロキと同一視されています。

ロキは悪戯好きな神と言われていますが元は

火を神格化したものとされていたようです。

 

古代で、火は太陽の象徴でもあったので

その点が同一とされた根拠

なのかもしれません。

この祝祭は、おそらく

先史時代から伝わっていると見られ
ヨーロッパ全土で似たような収穫祭が

行われていた記録が残っているそう。

 

AWENさん画の

アングロサクソン型ルーンカードのヤラが、

そのイメージのわかりやすい例かなぁ

と思ったので貼り付けてみます↓1↓コチラ

 

(老婆心ながらのご注意! 

ルーン文字はゲルマンの文字です。

この前WSでも話題になったので、

なんとなく書いておこうと思いました汗

 



ルーン文字・ヤラのキーワードは、

正に収穫を意味します。

大粒の実ではち切れそうな麦の穂と、

それで作られたパン。
そして、ジャガイモとか瓜の仲間でしょうか?
他の収穫物も沢山ありますね。

 

北欧神話でも同一視される神がいたり、
似たような逸話が残っているのは

そういう根拠にもなるのでしょうし
また、次のような風習もヨーロッパの多くに

伝わっているという事からも

同じように考えられると感じました。


実りをもたらしてくれる畑には
穀物の王

(精霊、『穀物の母』とも呼ばれたようです)
がいると信じられていました。

実りの時期が来て、

畑の穀物がすっかり刈り取られてしまうと
そこに穀物の王はいられなくなってしまうので
収穫された穀物の最後の束に
穀物の王が宿ると考えられていました。

イギリスでは『ジョン・バリーコーン』
スコットランドでは『カイレック(老婦人)』

と呼ばれているとか。

そこでその束で籠を作り、

穀物の王の冬の間のおうちとして

来年の春まで、うちの中に

吊るしておいたそうです。
 


(wikipediaより)


春になって畑を耕すときには、

この籠を畑に戻して土と一緒に耕すことで、

穀物の王は再び畑に宿る、と
考えられていたようです。

この最後の穀物を編んだものは、

のちに人形や様々な形のオーナメントとして

形作られるようになり
コーンドリーと呼ばれています。

 

AWENさんのカードの中央にも、

コーンドリーが描かれていますね。

(左右には女神と男神を象ったものも

描かれています。)
 


(wikipediaより)

 


(wikipediaより)
 

古代ゲルマン、そして古代ケルトでも

太陽を表すシンボルとして使われた

サンクロスをイメージして

今年は自分でも編んでみました。

 

 

ちょうどこの頃は、

1年のうちのマイルストーン的な時期とも言え
冬至(太陽が復活する日。

新しく生まれた太陽と共に
その年の目標を掲げる日でもあります。)

から今までを振り返り
これまでの進捗状況はどうかな?

修正した方がいいかな?
なんて考えてみるのにいい時期のようです。

この時期、ちょっと立ち止まって

昨年の冬ぐらいに考えていた事、

目標などなどを振り返りつつ
目標、計画を立ててたり、

その軌道修正を考えてみたりすると

よいと思います。

 

ひとりで悩んでわからないことがあったら
お手持ちのルーンやオラクルカード、

タロットなどに聞いてみたり

(もしくは専門家の門を叩いてみたり)

するのもいいかもしれませんね。

好き節目の祝祭となりますようにTREEキラキラ

 

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