奇跡のリンゴ ~オガム文字・クェルチ~ | 木製魔術道具作家☆ルーン&オガム マスター☆そらのともしび Official Blog

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北部ヨーロッパの樹木信仰をベースにした魔術道具制作、古代ゲルマンの文字・ルーンや古代アイルランドの文字・オガムを使ったリーディングやリーディング講座を主催しています。


ひとつ前の記事で、木村秋則さんの実話
『奇跡のリンゴ』の映画化について書きました鳥の羽根キラキラ

この映画のもうひとつの主役(?)であるリンゴリンゴはっ

オガム文字にも、リンゴを象徴するものがあります。



左向きの横棒が5つ。
『クェルチ』といいます帽子星のステッキ星


リンゴは、ケルトの伝承にも取り上げられています。
有名なアーサー王伝説に出てくる『アバロン島』
アーサー王が傷を癒したという島ですが
リンゴの島、と訳すことも出来るといいます。
また、リンゴは『神の食べ物』とされていたようです。

『奇跡のリンゴ』映画化の事を知って
そういえば・・・オガム文字のクェルチは『リンゴ』・・・と思い
意味を読み返してみたら
木村さんの一連の出来事と、『クェルチ』が示す意味が
一致しているような気がしてきましたひらめき*

ケルトの伝承でリンゴは
『愛と美』そして、『病を癒す』果実とされていて
オガム文字の意味も
『愛』
『美』
『豊穣』
『完全性』
『治癒』

を意味します。

以前別のブログで、『奇跡のリンゴ』を読んだ時の
感想を書いたことがあったのですが
それを読み返してみて、ますますそう思いました。

(ブログはこちら 矢印 『自然の秘密を紐解いた人。』


クェルチの意味の『治癒』、というキーワードキラキラ

木村さんは無農薬栽培をする為に
リンゴを、そしてその環境をじっとじっと観察し続けました。
その結果わかったこと・・・

本来植物は、自分で自分を作る力を持っている。
自然界の生き物たちは、完璧な食物連鎖の中で
循環して、調和して生きている双葉

その中で、『食べる』『食べられる』という関係は
あるかもしれないけれど
『益虫』『害虫』というのはほんとうは無いんじゃないか?
それは、ヒトからみて勝手に名付けただけで・・・。

というのも、木村さんの観察により
作物を育てるのに一番大切なのは土の状態
肥料の使い方や農薬を使うことによって、土を自然の状態から
遠ざけてしまうことになっていた・・・ということがわかったのです。

土が汚れているから、虫が湧いてきたり
病気になって枯れてしまったりする・・・のではないかと・・・。

土が自然の状態に戻って、そこに育つ植物が
本来の力で生き始めると
虫が付いたり、病気になったりしなくなったとのことです。

例え病気になったとしても、植物自体が
病気が付いた部分を枯らせて
木から落ちるようにしているところを木村さんは発見しています人差し指はっ

そして害虫は、もしかしたら植物にとって害になっている部分を
食べているのかもしれない・・・
とのことでした。

木村さんの提唱している『自然栽培』
土や植物の本来持っている力を如何なく発揮できるように
人がお手伝いする、という方法です。

今までは、人の持つエゴによって
植物を人が育てている・・・とどこか傲慢だったのかもしれません。
商業主義が主流となって、必要のない色々なものを
買ってもらうための努力などが高まり過ぎてしまったのかもしれません。

そして、土が汚れ、植物も本来の力を失っていた・・・
えーん

なんだかリンゴが木村さんに、
地球の癒し方・・・浄化の方法地球キラキラ
教えてくれたようじゃありませんか!?


そして、クェルチの意味する『豊穣』『完全性』というワードも
本当の意味での豊かさとは・・・とか
自然界の生き物たちの関係性は
完璧であり、調和し合って循環している・・・といったことにも
繋がっていくように思います。

そして何より、『愛』
ハート

前の記事にもちょっと書きましたけど
無農薬を試して、リンゴの木がどんどんと弱っていく中
木村さんは畑のリンゴの木、一本一本に
『なんとか今の時期を耐えて、頑張ってちょうだい』と
話し掛けて行ったんだそうです。

当時、周囲のリンゴ農家の方々の理解が得られず
避けられていた状態だったので
隣の畑との境目が近づいて来た時
人目が気になって、声を掛けるのをやめたんだとか。

すると、その声を掛けなかったリンゴの木は枯れてしまったそうです。

『奇跡のリンゴ』は、家族の愛もテーマになっていますが
(実際、孤立無援になった木村さんを
婿養子なのにもかかわらず、信じて好きにやらせてくれた
義理の御両親とか、親戚の中でたったひとりだけ
信じてかばってくれた人などのお話もありました。)
自然への愛が豊かであったことが
このお話の根底に流れているもの、だと感じました
♪