『世界と両想いになってください。』 | 木製魔術道具作家☆ルーン&オガム マスター☆そらのともしび Official Blog

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北部ヨーロッパの樹木信仰をベースにした魔術道具制作、古代ゲルマンの文字・ルーンや古代アイルランドの文字・オガムを使ったリーディングやリーディング講座を主催しています。

日テレさん、土曜日夜9時からの枠のドラマ
結構好きで観ていますテレビ音符

この枠って、ファンタジーっぽいものとか
SFチックだったり、設定が漫画みたいな脚本が
多い感じで、子どもから大人まで楽しめる系かなと
勝手に分析していますほのぼの

今季は、TOKYOの長瀬くんが主演の
『泣くな、はらちゃん』でしたが、期待以上の作品でした星

早くも、2013年度自分内ベストドラマ
上位3位以内にノミネートキラキラって感じですてへ~ハート☆

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長瀬くんは過去にこの枠で
極道の道に生きていた主人公(成人していたような?)が
跡目を継ぐために、年齢を偽って高校に入学する・・・という
ドタバタコメディー系のものにも主演していて
それもすごくよかったんですひらめき*
同じようなニオイを感じ、観る前から楽しみだったんですよねahaha*

脇の俳優さん(薬師丸さんとか甲本さん、奥貫さんなど)
も好きな方ばかりでしたし。

長瀬くん演じる『はらちゃん』は
蒲鉾工場で働く越前さん(麻生久美子さん)が描いている
漫画の主人公で、ある日突然
漫画ノートの中から現実に飛び出してくるのです星のステッキ星

まさにファンタジーなんだけれど
これは子ども向け、というよりも『大人のための寓話』
という気がしました。
年齢を重ねた人達の方がより
見応えがあるかもしれません。

はらちゃんは、越前さんが蒲鉾工場での色々な鬱憤を
晴らすために描き殴っている漫画の主人公で
越前さんの気持ちを代弁しているような立場。
いつもその日あった出来事に対して
面と向かって相手に言えなかった気持ちを言わされています。

鬱憤を晴らすためのものなので
場面はいつも同じ居酒屋
一緒に居るのはいつも同じ飲み仲間。
なので、『その世界しか知らない』という設定です。

現実に飛び出してきたはらちゃんは
見るものすべてを好奇心一杯で見つめ
そして現実世界のルールを素直に受け入れて行きます。
礼儀正しくて、自分の気持ちに正直で、とってもピュアhanemono.きらきら
でも、客観的にいろいろなことをみつめる視点も持っている。

だから周りの人達も、『この人なんか変な人だなぁ・・・sweat*
と思いつつも、はらちゃんのことが好きになって行きます。

そして、ドタバタコメディーな出来事だけではなくて
漫画の世界と現実の世界の対比を描きつつ
現実の世界で起こっている事
理不尽な事もちゃんと描いていました。

漫画の世界は居酒屋とお酒しかないんだけれど

(越前さんは気持ちの発散の為に描いているので
細かい部分は適当な訳です苦笑
なので、ギターの弦が4本しかなかったり
サウンドホールが歪んでいたりギター
飲み物はあるけど、おつまみは出て来なかったり汗

現実の世界は働けばお金がもらえて
好きなものを買ったりも出来るポーチ
そんな感じで、現実世界の自由を示しつつも
現実に生きる人は死を迎えるという事
自分の心に素直になることが恐ろしくて
他人との繋がりが保てない人々や出来事などにも
直面して行きます。

そういうなかではらちゃんが言うセリフが
いちいちものすごく好かったんですよね。

タイトルの『世界と両想いになってください。』
というのもそのひとつです。

越前さんは、嫌なことばかり起こる現実への
不満の捌け口に漫画を描いていました。
ずっとずっと実際に行動出来ずに
そういうことしか出来なかった。
つまり、現実世界に背を向けていた訳です。

はらちゃんは越前さんが大好きで
越前さんもはらちゃんが好き。
好きな相手が、自分のことを好きと思ってくれる。
これが、『両想い』

でもはらちゃんの好きは、恋愛感情だけに留まらず
他の人や物へも広がっていて。

好きと好き、それは嬉しいこと、いいこと。
すごく単純にシンプルに感じています。

はらちゃんはずっと現実の世界で
越前さんと暮らして行きたいと思っていたけれど
実際には越前さんに沢山迷惑が掛ること、
また、越前さんが漫画の世界に入って行くシーンもあるんだけど
そうなると、現実の世界のお母さんや弟達
蒲鉾工場の人達が悲しむ、ということ、
そして、現実の世界の黒い部分を体験し
漫画世界の仲間達が現実世界を拒否したこと、などから
自分は漫画の世界に戻る、と決めるんですね。

越前さんとお別れの時、はらちゃんはこう言います。

『越前さんが世界と両想いになるためには
越前さんが世界を好きにならなくてはいけません。
世界と両想いになってください。』


はらちゃんは漫画の中で走ったりしないせいか
いつもへんな走り方だったりして面白いんですが
そんな風なコメディー風味の中に
とてもとても大事なことを忍ばせて来ていて
毎回涙が込み上げて来てしまうほどでした♥akn♥

滅多なドラマには興味を示さないうちの相方も
このドラマだけは放映日時を覚え
(普段は覚えないし、日テレが何チャンネルかも知らない・・・冷
毎週楽しみに観ていました。
いつもテレビを観ている位置が隣同士ではないので
(前後、というのか・・・sippai;*
わたしはソファー、相方はその前の床、なので。)
はっきり見た訳じゃないけど、多分紛れて泣いていたに違いない・・・涙sweat*

なんとなくだけど・・・。
魂って、はらちゃんのキャラクターみたいな感じなのかなぁと。
どんな人の中にもある
意識とか無意識とかの奥にある、変わらない芯みたいなもの。
好奇心一杯で、つねに向上しようとしていて、素直で。
だから、いちいち泣けてくるのかなキラ?、なんてアハハ

今調べてみたら、脚本の岡田惠和さんって
NHKの朝ドラ『ちゅらさん』とか
『おひさま』の脚本の人だった・・・( ゚Д゚)ヒョエー

『おひさま』もいい人ばっかり出て来て
でもそれがありえないよね・・・イヒヒ・・・どろんじゃなくて
なんだか妙に心地好かったんだよね・・・そして、毎回泣いてたわsao☆ビックリ
朝なのに号泣してしまい困ったドラマでした・・・sippai;*

もしも日テレさんで再放送など御見掛けしましたら
是非ご視聴をおススメいたしますよ~人差し指Point☆はっ