バタフライ・メイドゥン ~ホピ族について その1~ | 木製魔術道具作家☆ルーン&オガム マスター☆そらのともしび Official Blog

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北部ヨーロッパの樹木信仰をベースにした魔術道具制作、古代ゲルマンの文字・ルーンや古代アイルランドの文字・オガムを使ったリーディングやリーディング講座を主催しています。

バタフライ・メイドゥンについて調べていくうちに、
ホピ族に関する興味深い話が沢山見つかりました。

オラクルカードの解説にも書いてはあるのですが、イマイチよくわからず。
よくわからないというか、今まで触れる機会もなくて。
まったく馴染みがないから、
想像出来なかったので調べてみたくなりました。

バタフライ・メイドゥン蝶々は、
アリゾナ州北部に住むインディアン、ホピ族の信仰している
精霊の一存在。

ホピ族はサンフランシスコピーク近くの聖なる山に、
超自然的な精霊のような存在が住んでいると信じている。
それらの存在のことを「カチナ」というらしい。

ホピ族のカチナは総数400以上存在する
と言われているけれど、正確な数は誰にもわからない。
←wikiさんではこう書いてありましたあはは…

ホピ族の人々は、この世には
「現実」と「スピリット(精神)」の二つの世界がある
と考え、現世に実在するすべてのものに精神的神髄である
「カチナ」が潜んでいると考えているようです。

だから、たくさんのカチナがいるんですね。
これって、日本神道と似ていますよね。

八百万の神。
山にも田んぼにも木にも神様が宿っていると考える。

バタフライ・メイドゥンはその名の通り、
蝶のカチナなんでしょうね。

メイドゥン(メイデン Maiden)は、
「若い未婚の娘」つまり「乙女」という意味。

「乙女」「少女」ならガール(Girl)じゃないの?
って思うんだけど、メイドゥン(メイデン Maiden)は
少し古い感じの言葉なんですって。

詩とかに出て来るくらいで、
普段は決まり文句にしか出てこないんだそうです。

詳しくないのでよくわかんないけど、
思いついた単語は「アイアン・メイデン」・・・汗
まぁ、そういう感じの言葉らしいですね。
バタフライ・メイドゥンの他に、「
ブルーコーンメイデン」っていうのもいましたよ。

バタフライ・メイドゥンが何を司るのか、
などについては、ドリーンさんの解説書を上回る
詳しい説明には出会えなかったんですが、
ホピ族の本が沢山出ているようなので
機会があったら読んでみたいです。

(というか、さっきAmazonで poti と押しちゃったばかり・・・あはは…

一時、アメリカンインディアンの言葉、
みたいな本が流行りましたよね?
あの時は、まったく興味がなかったんですよね~。

このカチナに関係あるのかわからないのですが、
ホピ族の女性の髪形は、20世紀初頭まで
とても特徴的な髪の結い方をしていたようです。

高い位置でツインテイルにして、
それを両側に張り出すように結い上げて、
まるで蝶の羽みたいなんですよね。

中国の山岳民族にこんな髪型の人居たような?

なんだろう、今みたいに物が無くて、
そして自然も強大で簡単にコントロールなんてさせてくれない。

恐れ敬うような感覚の中で、
現実の目と心の目で世界を見ていた時代には、
遠く離れ、異なった文化をもっている種族同士でも、
根底には類似した何かが流れているんだと
目に見えて分かるような感じだったのかなぁ
と思ったりもしました。

飛躍し過ぎかな?(笑)

元々カチナは目に見えない存在だったのだけれど、
大規模な旱魃により危機的な状況に追い込まれた
ホピの人々を救済する為に、人間的な形に姿を変え
人々の前に姿を現したのだそう。

そうしたカチナの助けのおかげで
ホピの人々の生活は劇的に良くなっていく。

しかし、ホピの生活に堕落が見えてくると
カチナ達はホピの村を立ち去ってしまう。

ホピ族の「ホピ」というのは、ホピ族の言葉で
「平和に満ちた人々」という意味なんですって。

それでも、人間だから怠惰しちゃうのね。
楽な方に流れて、感謝を忘れちゃう。

でも、一度そういう事件(?)が起こらないと、
怠惰はあんまりよくない、ってわからないもんね。

去る前にホピの人々に儀式の行い方等を教え、
正しく儀式が行われた時のみ
カチナ達が現れると約束したのだそう。

カチナ達は冬から春にかけて雪と雨をもたらし、
季節を巡らせるため6ヶ月間ホピ族のもとを訪れることを約束し、
作物の成長と収穫を確実にするために
種を発芽させるのだそうです。

この約束の通り、現在も冬至から夏至の時期までの約半年の間、
様々なカチナの儀式がホピ族の間で
絶えることなく行われているとのこと。

こうやって数百年の間ホピ族は
毎年決まった時期に決められた儀式を行い、
カチナの助けを借りながら生活しているんだそうです。

ホピ族の主食は「トウモロコシ」。

このトウモロコシの作付け・収穫が
全ての儀式の中心なんだそうです。

中でも、夏至の頃、精霊を送ると同時に
雨乞いのためのダンスを踊る、
「ニーマンダンス」という、非公開の儀式があるんだそうです。

大地との一体化を願う祈りのダンス。
これを水木しげるさんは観られたそうで。

ホピ族を検索していると
凄い武勇伝(?)に行き着きました びっくりはっ

NEXT  その2へつづく。