今日、朝、会社に着くと、『ニャーギャァニャーギャァ』とあたりに響き渡るネコの鳴き声。
会社は交通量の多い幹線道路沿いにあるので、いくらネコが鳴いてもいつもは聞こえないのですが、
フっと、全部の車が止まった瞬間に私が会社に着いたため声に気づいたのです。奇跡です
よく目をこらしてあたりを見回すと、上は高速道路の中央分離帯にかすかに動くグレーの物体が・・・
同僚の女の子と車の間を縫い、一緒に渡りました。グレーのまだ一ヶ月くらいの子猫でした。
手を差し出した同僚へ子猫は『シャー』と威嚇します。
同僚が指を差し出し、その指を子猫が吸い、安心したのかおとなしく抱かれます。
下半身に力が入っていないようです。
ふと子猫がいたところの向こうの側溝を見ると、血しぶきが半径2Mくらいにわたってついています。
この子のお母さんがマサカ・・・と思いましたが、姿はなく。
子猫をひとまず会社に連れて行きます。
Chloeの病院が会社の近くなので、そこへ連れて行きました。
低体温で危険だが、体温があがると大丈夫そうとのこと。
ホっとして会社に帰り子猫の今後を同僚と相談。同僚の友達が飼ってくれるということに。
夕方お迎えに行くことになっており、今日は私がお世話することになっていたので、
『Chloeに妹か弟ができるなぁ』とひそかにムフフと思っておりました。
お昼休みには、子猫用のミルクと離乳食を買い込んでいました。
同僚は、威嚇してたときの声で『チャーシュー』と名づけ、二人で♂か♀か見るの忘れた~と笑っていました。
♂か♀か、判明するのを心待ちにしていました。
しかし、夕方病院から電話があり、子猫は死んだと伝えられました。
二人で子猫を待っていた時間がどこか夢の中だったような感覚で、死んだということも実感できませんでした。
それまで、晴れていた空が突然暗くなり雨が降り出しました。
同僚が清算をしに行ってくれ、死因を聞いてきてくれました。
やはり車にはねられており、骨盤がコナゴナだったそうです。
子猫を引き取ってと言われたのですが、病院に処理をムリにお願いしました。
あとで考えると、私が引き取って供養してあげればよかったと思ったのですが、
Chloeが家にいると思ったら、死んだ子を連れて帰ることができませんでした。
ただ直感的にイヤだと思ったのです・・・
でもやっぱり後悔しています。獣医さんに軽々しく命をたくし、その処理まで負わせてしまった。
申し訳なかったな、と思っています。
私は最後まで面倒を見る覚悟がなかったのだと今になって思います。
今日のこと、チャーシューのことは忘れないと思います。