~ 患者さんは嘘をつく!? ~
これも勉強会での一場面から生まれた話です。
受講生の一人が、触りながら、相手にここですか?
と聞いていたので、
○○君、、聞いても良いけど、
患者さんは意外に本当のことは言わないものだよ。
実際に触れて、自分の手が感じてそこに来たのなら、
まずは、それを信じなさい。
という話から始まりました。
整体に来て、例えば内臓の施術をしてくれる。
そういう風に思える人は、ある程度整体に理解や知識のある人です。
内臓の疾患を持っている人が、
いきなり内臓の話をするよりは、
その影響からくる背中のダルさやコリを訴えるはずです。
また、女性の患者さんが男性の先生に、
初診から自分の子宮や生理の話をすることは、
だいぶ増えましたが、まだ少ないでしょう。
では、どうすれば、そういう話が自然に聞きだせるのでしょう?
その答えは、、、触れること。
私たちの施術は手が相手に触れることでスタートします。
そして、手が自然に止まるところ、、、
そこから施術を始めるように教えています。
そこは、私の手が治したい場所であり、
同時に、相手も気になっている場所だったりするのです。
気になる所に手が行く、
気になっていたところに手が来る。
そこから始まるコミュニケーションです。
ここ悪いですね~!
なんて決めつけで言わずに、丁寧に触れてみる。
もしかしてこの先生は私の体のことをわかっているのかな?
と思わせるのが大切です。
手が触れて、それが自分が本当は気になっているけど、
言えない場所だったりすれば、
相手の言えるタイミングで、話をしてくれるようになります。
むしろ、言わなくても良いよ。
何かはあるね。
ぐらいのスタンスで待ってあげるのが良いかと思います。
決めつけや知識の押しつけをせずに、
相手の言えるタイミングを待ってあげる。
そういうコミュニケーションができると、
それは、だいぶ相手に優しいと思うのです。
そして、それが自然にできるのが、
触れることから始まるコミュニケーションだと、
私は思うのです。
触れて感じて、そこを丁寧に診ることで、
相手の気持ちを待ってあげる。
言える、わかる、その時まで、、
自分を整えて触れながら待っている。待っていられる。
そんな相手を受け入れるための作法が、
触れることには入っているのだと私は思っているのです。
勉強会ではいつも大事な気付きを頂いております。
あらためて、来てくれている方々に感謝いたします。