今年度は高校で「実用植物学」という授業を開講しています。

 

先日実施した授業では「サンショウ」をテーマに取り上げました。

 

その前の回では「ミカン科」について取り上げ、

ライムの花、タチバナの葉、ニューサマーオレンジの果実などを観察していました。

 

もちろん試飲・試食付きです(^○^)

 

 

 

ミカン科の特徴は、葉に油点があることです。

 

下の写真はタチバナの葉を光で透かしてみたものです。

 

この油点の中に精油(芳香成分)が含まれています。

 

 

 

 

サンショウの葉の油点は葉の縁にあります。

 

 

 

 

そして、今回1番驚いたのは果実です!

 

先日山椒の実を収穫したときに取りそこねたものがあったので、観察用に持参しました。

 

こんなにじっくりと植物を観察したことがなかったのでしょう。

 

生徒たちは面白がって、切ったり、むいたりしながら楽しんでいました。

 

まずは外観を間近で見ると、ちゃんとプツプツがあります!

 

まさにミカンですね!

 

 

 

 

皮をむいてみると、ふさが1個入っている作りです。

 

皮をむいたときの香りはまさにミカンの香りです!

 

 

 

 

ふさを切断すると大きなタネが1個入っています。

 

ふさとタネの間には少量の果汁が入っているようでした。

 


 

 

私が一生懸命作ったスライドには目もくれず・・・(^^;

 

生徒たちは夢中になって目の前のものを観察していました。

 

でも、そんな生徒たちの好奇心のおかげで、私も新たな発見がたくさんありましたよ(^○^)


こんな授業がやりたかったんですよね〜♪

 

 

 

ちなみに、一緒に持参したアゲハの幼虫は、

残念ながら引き取り手がなく、またうちに戻ってきました。

 

あとから追加した小さな幼虫と先住者のご対面〜♪

 

 

 

 

鳥の糞に擬態している幼虫を、生徒はチョコレートとかオレオとか言っていました。

 

自由ですね〜(^^)

 

それにしても、うまく擬態しているものです。

 

いないな〜と思って見ていると、すぐ目の前にいたなんてことはしょっちゅうです。

 

見ようとするから見えないんでしょうね。

 

このあとサナギになって羽化するまで、見守っていきたいと思います(^^)