ブログを更新する余裕さえなく
ただただ自宅と職場の往復の日々
そんななか
父親が天に召された
コロナ禍で小さな家族葬しかできなかったことが残念
本来ならば千人規模の大きなお別れの会であったはず
たくさんいる父の教え子たち
校長会の先生たち
町の住民
皆から愛され慕われていた父だったから
小さな家族葬ではあったけれど
とても厳かに送ることができた
私はこれで本当の独りになってしまった
けれど
猫たち
私を想ってくれる人
たくさんの女友達が居てくれるから
しあわせ
夫をなくしてからは先過ぎることを考えなくなった
今度は大切な父を亡くし
その処世術や考え方が
強くなった
以前みたいに先のことを考えて憂いたり
それにより心を痛めることがどれほど馬鹿げていて神経をすり減らしていたかがよくわかる
言ってしまえば
私は生前母がいっていた通り
「のんきな父さん」なのだろう
私は男じゃないけど母はよく私を称して
「苦無しくねんぼう」
「のんきな父さん」
そう呼んでいた
そんなふうに生きていくしかないのだろう
それにはかなりの努力が必要なのだけれど…
父を亡くして涙ひとつこぼれなかった
本当のかなしみは
もっと寒々としていて
涙さえ凍てつくほど心が痛み
言い知れぬほどの虚無感なのだと…
始めて知った
母を亡くした時とも
夫を亡くした時とも
まるで違っていることに
驚いてもいる
来週は四十九日法要
雪の好きだった父のために
天からは真っ白な贈り物が届くことを願っている
猫たちは相も変わらず
本当にのんきそのもの
その生き方見習って生きるよ