今日は父の病院付き添いで隣のK市まで
行く
車にしようか、電車にしようか悩んだけど
電車にしてみた
3年間往復5時間もかけて通勤したK市
3年間も通ったのに車窓の風景を見ることは一度もなかった
座席が横並びだからかもと思ったりしたが
ならば向かい側の風景が見えるはず
でも全然記憶にないのだ
本当に不思議だ
今日の行き先はあの会社でもないし
用事は大好きな父のお供
進行方向に向いた座席に座り
揺ったりとした気分で早春の田園風景を眺めながらこれを書いている
人間の気持は本当に不思議だ
何も見えない程縛られていたものとは
体を壊す程がんじがらめにされていたものとは…
車窓から見る春まだ早い風景
靄がかかったような空から落ちてきたのは
春の淡雪
遠くの空が晴れてきたようだ
傘も持たずに来たが
どうやらお日様が味方してくれたようだ
父に会ったらまず病院のカフェでお茶を飲もう