こんにちは。

久しぶりの投稿です^^

 

今日は、セルフケアの大切さについてお伝えしようと思います。



どうぞ、よろしくお願い致します。

私が、セルフケアについて伝えようと思った理由は、2つあります。

ひとつ目は、自分自身が大切な人を亡くしてセラピーを学んだ時、他者からの言動で更に傷ついたという経験をしたこと。

もうひとつの理由としては、カウンセラーとして、ご相談者様のお話をお聴きする中で、以前カウンセリングを受けた際に、カウンセラーの方の言葉に傷ついたり、やっぱり自分が変なのだと感じて、もう誰にも話さないと心を閉じてしまったことがあるというお話をよくお聴きするようになったことです。



人を頼るのは、ある意味とても勇気のいる行動です。

やっとの想いで行動したのに、以前よりさらに辛い状況になってしまうのは、とても残念なことですね。




ということは…

自分自身でケアすることが出来るようになれば、辛い時にさらに辛い思いをしなくて済みますし、その後の人生で何か壁にぶつかった時にも、自分で自分労りながら、この先の人生を生きていくことも出来るようになる。

そんな想いが、この記事を書くきっかけとなりました。
 

 

 



大切な人や存在を亡くした時の悲しみは、心と身体にあらわれます。

グリーフケアで大切なことは、哀しみを無くそうとしたり抑え込まずに、あなたらしく表現すること。

人はみんな、もって生まれた性質の違えば育った環境も様々です。

なので、哀しみの現れ方も、人それぞれ違うのが自然なのです。



誰かの言動に傷ついて、もう誰にも頼らずにいきていこう。

そう、決めてしまったこともあったかもしれません。



でも、人って自分一人で生きているようにみえてても、たくさんの人との関わりの中で生かされています。

だから、自立して生きて行くために、先ずは頼れる先を見つける。

そして、安心安全を感じながら自分の想いを表現すること。

カウンセリングがそのような「安心安全な場」となるように。

私は、そのことを一番大切にしています。



「あなたという人を生きているのは、あなたひとり」

誰かと比べる必要はありまませんし、そもそも比べられるものではないんです。



そんな辛い経験も、すべて学びなんだよ!

そういわれることも少なくないと思います。
 

確かに、そういった面もあるとは思いますが、私は出来るだけ早く抜け出してもらいたいと思っています。

 

だって、本当に辛くて心身ともに「しんどい」ですから。

 

 


 

なので、あなたが、出口の見えない暗くて深い穴の中に落ちてしまい、もう二度とここから出ることはできない、そんな風に孤独を感じているとしたら、「助けて欲しい」と勇気を出して助けを求めて欲しいと思います。

自分で立つために、先ずは頼れる先を見つける。

そして、哀しみと向き合う時間と、それ以外の時間を行き来しながら過ごすことが、やがて訪れる「再生」へとつながる道になって行きます。



喪失体験は、今までのあなたを大きく揺さぶり、

時に、自分が生きる意味を見失ってしまうこともあるかもしれません。

反対に、こんなに大変な経験をした自分には、何かしなければならないことがあるはずだと思い込んでしまうことも。



ですが、そんなあなたの想いの全てを大切に一歩ずつ、ゆっくりと進んでほしいと思います。



グリーフを抱えていると、心身共に疲弊して動けなかったり、逆に何かしなくちゃと動きます回りすぎてしまうこともあります。

でも、それも自然なことなので安心してくださいね。



とは言っても、心身ともに疲弊している中で、わかちあいの会に参加したり、カウンセリングを受けようとすることは、難しいかもしれません。

また、自分ひとりで自分の感情をただただ沸き起こるままに表現し続けるだけだと、さらに疲弊してしまうということも起こります。

自分と向き合うことは、大きなエネルギーを必要とすることですから。

なので、先ずは自分一人でできる「セルフケア」に取り組んでみるというもの一つの手段です。



日々のカウンセリングにおいて、カウンセラーが何か特別な力を持っているのではなく、相談者様ご自身が既に持っている力に気づいて、その力を使ってやがて再生に向かて行く。

そのような場に立ち会わせていただくと、「人ってすごい力をもっているな。」そう思います。

そして、カウンセラーは、「同行者」としてその場に一緒にいること。そのくらいしかできることはないのだなとも、常々感じています。



私は、グリーフケアが「特別」なものではなく、「日常」になればいいという想いで活動しています。

 

なんなら、グリーフケアという言葉をあえて使う必要が無くなり、カウンセラーという職業も必要とされなくなる。

そんな日が来たらいいと、本気で思っています。

先日、ご相談者様とも、ちょうどそのようなお話をさせていただいたところです。



少し話が逸れてしまいました。

それでは、具体的なセルフケアの方法について、お伝えしてみます。

セルフケアで大切にしてほしいことは、心のケアだけをやり続けないことです。

グリーフを抱えていると自分の感情や想いと向き合う時間がどうしても多くなってしまいがちです。

特に、一人で家の中にいることが多いと、沸き起こる感情に飲み込まれてしまうことも少なくないかと思います。

それから、「自分と向き合わないといけない」「感情をしっかり感じないといけない」そんな風に頑張りすぎてしまうこともあるかもしれません。

先程もお伝えしましたように、グリーフを抱えているときに大切なことは、

「自分の想いや感情をあなたらしく表現すること」です。

ですが、少しだけコツがあります。

沸き起こる感情は、あなたにとってすべて大切なものですから、いいも悪いもありませんので、

「ああ、今○○っておもっているんだな」

こんな風に、少し距離を置いた視点から自分をみるイメージで感じてみてください。(よく言われているのは、映画のスクリーンを見るイメージです。)

もし、こんな感じていいんだろうか…

これで合っているんだろうか…

そう思ったときには、「今、こんなんでいいのかなぁって思っているんだな」

こんなふうに。



それから、これは私自身が意識せずにやっていたことですが、とても辛かったり、哀しみがあふれてどうしようもないときは、

自分の利き手で、胸(心臓のあたり)を軽くトントンとしてました。

無理に、わたし頑張っているなとか、落ち着かせなくちゃと思う必要はありませんので、ただ優しくトントンとしてみてください。そして、ゆっくり深呼吸を忘れずに。



後から調べて分かったことですが、心臓のあたりを軽くトントンすることで、オキシトシンというホルモンの分泌を促します。

オキシトシンとは、

「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」などと呼ばれ、脳や心を癒し、ストレスを軽減する働きを持つホルモンです。

公益財団法人テルモ生命科学振興財団:生命科学DOKIDOKI研究室より、抗ストレス作用や社会行動に関する「オキシトシン」より。

 


いかがでしたか。

今回の内容が、ほんのすこしでもあなたの力になれは嬉しく思います。

それでは、また。

Miki