胎内記憶


そこは、真っ暗というのに近いのだけど、真っ暗というよりは光がない場所で、←真っ暗と何が違うの?と言われそうですが、何となくそれはちょっと違う気がするのです。

まぁいいや、気を取り直して真っ暗な場所に沢山の魂が新しい人生を始める為に列を作って並んでいて、私もその中にいます。

姿形はお互い見えないけど、気質だけは其々の魂はっきり浮き彫りになっていて、なんだかのほほんとした雰囲気の中進んでいきます。

魂同士で和気藹々と雑談したりして。

私は、今の自分より少しおっとりぼんやりボーッとしてて魂だけだと何となく男性気質の方が強いような雰囲気の魂で、ちょっと気乗りしない感じで列に加わってます。ちょっと面倒だな。まだもう少しのんびりしたい気もするな。。そんな何となく列に並ぶ事に対して消極的な感じです。

列を成す魂達は、自分の番が来た者から順に、あの世からこの世に繋がる滑り台の上からヒュン!!と勢い良く滑り降りていきます。

その滑り台の長さ、高さがびっくりするくらい、えぇ!高すぎやろ。怖すぎやろと思うくらいの物で。私は益々列から逃げ出したくなりながらも。。いよいよ私の番にやってくるのです。

凄く怖くて、気乗りしなくて、まだここにもう少し居たいなぁっと往生際悪くぐずぐずしてたら、真後ろの2人の魂に、『大丈夫!大丈夫!あっという間だから楽しんでおいでー!』って言わたと同時に

バーン!!!って無理矢理背中を大きく押されます。エェー!!っでびっくりするから後で、2人の魂のアッハハハハ!!って陽気な笑い声を背中に聞きながら、超急角度の滑り台をヒューンって凄い勢いで滑り落ちていったのです。

今思うと、あの陽気な魂の1人は姉に凄く似ていたなと。凄く気の良いとことかそっくりだなと。

でも当たり前の話、姉は私より先に産まれている筈だから、違う人なのかな。今世会ったらしてるのかな。

次に覚えてるのは、お母さんのお腹の中。あんなに嫌がっていたのに、お腹の中は温かくて気持ちよくて、何ここ、めちゃくちゃ居心地良いやん!もうずっとここに居たいわ!って。ゴロゴロ猫のように寛いでいました。

次の記憶は出産の時。

居心地の良いお腹の中から、何だか外が騒がしく、凄く嫌な予感がしてます。騒がしいだけでも嫌なのに、まさかこの平穏で平和で守られた世界がこんなに早く終わりを迎えるとは予想しておらず、気がつくと、無理やろ!って思うくらい狭い中をぐるんぐるっんと回転し、それがもう何だか凄く苦しい。

で、入り口近くでなんでか髪をめちゃくちゃ強く引っ張られ、嫌そんなそこ引っ張らんでも出せるやろ!って、赤ちゃんなのになんでかそんな風に思って、よくわからないけど苦しくて痛くて、こんなに雑に強く引っ張って禿げたらどうしてくれるの!!ってめちゃくちゃ腹立って。いや、本当に禿げるやろ!って思ってたのですよ。当時の私。

そしたらスポーン!!って外の世界に出たのです。そしたらもう眩しくて眩しくて。眩しすぎてびっくり!

目に優しいお母さんの温かいお腹から、刺激の強すぎる外が何だか痛くて眩しくて凄く嫌で、おんぎゃーって泣いてました。

この記憶の影響で、私、産まれたての赤ちゃんが鳴くのって眩しいからだとずっと思ってるのですよね。少なくとも私はそうだったから。

ここまでは幼少期から、物心ついた時から当たり前のようにある私の記憶なのですが、その後35歳を過ぎた頃、出産時のこの後の続きも鮮明に思い出したりして。

思い出したタイミングは、母と仲違いをして、縁を切るのは無理でも、可能な限り疎遠にして、少しずつ離れる。。と思う出来事が起こった時、

その記憶は。。
先程の続きになりますが、
眩しくて不快でオギャー!って泣いた私を、ヒョイと誰かが抱き上げ、母のお腹の上にポンと置きました。

それまで、この世界嫌!、眩しい!って物凄く怒っていた自分が、母と目があった途端、身体中が物凄く優しい光に包まれて。母の愛の光。凄かった。

何、この人優しい!!この人大好き!!幸せ、大好き!ってどんどん溢れ出して。この人喜んでる!この人今私と会って幸せになった、この人もっと幸せにしたい!って私の中から愛が溢れる溢れる。。笑

そしたら私を見た母も、理屈抜きで愛しい、可愛い、幸せ、愛してるみたいな波動が更に物凄い波動になって、更にその光がまた私を包んで。

その記憶が鮮明に私の記憶の中で蘇った時、その奇跡のような波動に比べたら、母に持つ蟠りなんて大した事ないなと。

人が人を産むのは本当に奇跡なのだなと。そして、私の存在でこれほど幸せな気持ちになってくれたのなら、髪めちゃくちゃ痛くて眩しかったけど、産まれて来て良かったなと。。私、この記憶が蘇るまで、いつもどこかで自分は何となく間違えて産まれてきてしまったのかもしれない。。と漠然と少し思っていたのだけど、なんかとりあえずよかったなと。。思ったのです。

母と対面した時の母と私を包む光、母の無償の理屈抜きの愛と、私の理屈抜きの愛は、当時35歳の私の固く冷たくなった心を一瞬で溶かし、神社仏閣の高波動とはまた少し違う温かさで私を救ってくれたのです。

元々ウマが合わず、超お嬢様育ちで我儘な母、感情の起伏が激しく自分本意だけど、誰より情深く面倒見の良い母、感情的で強引な母。

でも私はこの人と対面した時、産まれてきて良かったと一瞬で私の魂が幸福感に包まれ、この人を絶対に幸せにする!!って決めたきたのです。


過去世の記憶も毎回そうなのですが、大体が思い出す必要があったという絶妙なタイミングで思い出します。

守護霊様のお導きなのか、人の構造がよく出来ておりそういう仕組みなのかはわからないけど、この時の記憶が軌道修正をかけてくれたのだと、10年経過した今は良くわかります。

あとはその後の赤ちゃんの時の記憶もちらほらあります。その一つは。。

ベビーベッドの上をオルゴールの音でクルクル回るおもちゃを眺めてたら、母と叔母が楽しそうに話していて。

で、私赤ちゃんなのだけど、大人の意識が少し残った赤ちゃんで。。うまくいえないけど、大人の会話、しっかり聞いてて理解してるのですよね。

少し大きくなった時も、まだ言葉を発せれない私は、脳内には色々な言葉、思い?が溢れてて、あぁ、もどかしい、早く喋りたいよ。。って思っていたり。

産まれてくる前の記憶、産まれた直後の記憶はまだ少し、ちょこちょこあるのですが、ざっくりこんな感じなのです。