椿大神社での不思議な一日 1




何年も前のお話です。

その日は朝から不思議続きだったのと、私が初めて守護霊さんだけでなく神様と対話をし、山で遭難するも奇跡的な生還を遂げた特別な1日でした。

この日を境に私にとって神社仏閣は更に特別な物となり、一人旅が趣味となり、人生が大きく変貌するきっかけとなりました。

椿さんに初めて訪れた日、その日は、もうずっと何年にも渡って悩まされていた生霊と生霊のお仲間の霊の影響で、体調が物凄く悪く、ぐったりしていました。


ぐったりしながらも、大好きな松下幸之助さんに縁深い神社という事で、随分前から気になっていた椿神社さんに行こうと急に思い立ち、重い身体をひきずり駅に向かいました。

駅に着いたものの、電車も暫く来ないので売店を何となく覗いてみたり。

朝ごはんを食べない私が、何となくエビアン水と、おにぎりに手を伸ばしました。

くどいようですが、朝は食べないのでお腹も全く空いてないのに加え、その日はお馴染みの2人の力の強い生霊の影響で、腰は痛く邪気で鼻水も止まらず絶不調、食欲は皆無だったのです。

因みにおにぎりはオーソドックスな梅か鮭が好きなのに、どういうわけかカレーチーズ味のおにぎりと、ツナマヨおにぎりと、絶対選ばない、不調な時には尚更選ばないおにぎりを二つ選び、ソフトキャンディーまで手に取っていました。

お会計をしながら、何でこんなこってりしたもの買ったんだろう。食欲ないのになぁ、とキツネにつままれたような気持ちで売店を後にし

気を取り直して目指すは三重の四日市にある椿大社さん。そう、道中は長いのです。

ヘヴィ過ぎるおにぎりはいつまで経っても食べる気にならず、かといって持ち歩くのもなぁと思い、取り敢えず到着までに頑張ってぱくぱく食べました。うん、お腹いっぱい。

その後電車の中でうとうとしてた時、電車の窓に自分の姿が映ります。

目の弱い私がほば外出時には毎回付けているサングラスをこの日も付けていました。

ピンク色の大きめな少し派手目のサングラス。


形もデザインも何もかもがこれまでの物に比べて自分の好みにぴったりで、何より付けていて全く疲れないのです。

このサングラスがお気に入りで、快適過ぎて、毎日使い過ぎて、代わりの物を色々予備で探すもそれ以上の物に出会えていないくらい。

ここまでお気に入りのサングラスが壊れたり失くしてしまう時は、私の身代わりになる時だろうなとふっと思ったのです。


だから壊れたり失くしたとしても、感謝の気持ちで手放さなくてはな。。と、そんな事を思っていました。

そうこうする内に電車は三重県四日市に到着。


そこから更に1時間ほど、のどかな景色をぼんやり眺めつつバスに揺られて椿大神社さんに。

この日の事は忘れません。
バスから降りて狛犬さんと鳥居を見た瞬間、鳥肌と涙が込み上げ。。

わぁー、わぁー、来てよかった!!大好き!!って溢れ出し、どこを歩いても感動。好きが止まらない。


魂が喜び心も身体も感動の光が駆け巡ります。この感じ、熊野本宮さんに初めて訪れた時と同じ。


今でも椿大神社さんは私の大好きな神社仏閣の一つです。


とりあえず手を清め、てくてく心の中でご挨拶をしながら本殿に。狛犬さんも格好良くて素敵なのです。

ピリピりするくらい強くて背筋が伸びる神様の波動。少し厳しい雰囲気もあってちょっぴり近寄り難い荘厳さ。

当時の私はもう色々と相当まいっていて、そんな自分から抜け出したくて、今の自分より前に進みたいという思いと、しんどさが重なり心身共に弱っており、這うようにして辿り着いたのです、

手を合わせながら本殿で、未熟な自分をもっと成長させたい、みたいな事をお話し、この状態から抜け出れるよう精進したい。。みたいな事を思いながら、心地良い波動を沢山浴び参拝しました。


その後、そういえばネットで椿大社には奥宮があると書いてあったなぁと思い出し、てくてくと神社から奥宮があると言われるお山の方に向かいました。

これまで大神神社の三輪山や生駒山等、神社仏閣のお山には登った事があったので、椿さんも同じような感じだと思い込み、折角来たのだから登ろう!と進みました。

因みに上に挙げたお山は、道がきちんと整備されており、迷う事がないのですが、後からわかるのですが、椿さんのお山は普通のお山。整備された道なんてない、お山なのです。

登山口が見えてきました。
登山の心得や熊出没スポット等が書かれてあり、あれ、これは私が思うお山とは少し違って、ちゃんと準備をして登らないと駄目なお山なのではと....
勿論頭をよぎったのですが、

目の前を2羽のモンシロ蝶が、大丈夫
、おいで、大丈夫!!って、めちゃ誘導するのです。

えー!!大丈夫なの??私こんな絶不調で山なんて準備無しで登るのは無理なのではと思うのに、蝶々が大丈夫って言うです。


今ならわかるのですが、守護霊さんも行くと楽になるから行きなさい!と。。背中を押してくれて、もうなんというか本当に抗う事ができず、危険そうだったら途中で引き返せばいいやと脚を踏み入れました。

この時点で時刻は12時30分。

スマホで調べたら山頂まで1時間30分ほどと書いてあったので、三輪山とそんなに変わらない、大丈夫かな。。と判断し、でも16時までには下山したいしと何となく慌てて早足でお山を登ります。

そしてこのお山、道なんてないのですよ。途中で紐が目印のように括ってあって。それを目印に何となく進む。なんとなく道かなと思いながら進む。

勿論地図もなければ黒のTシャツに黒のパンツに肩掛け鞄という装いで、当時の私の髪はピンク色のショートカット、両耳私ピアスも沢山じゃらじゃら付けて、場違いというか、山の中でちょっと悪目立ち。


絶対これ駄目なやつやなと。わかってたのですよ。自分でも。

でもまだ来た道はわかるからもう少し行こう。。そして高波動の何かが身体を包み、大丈夫、行け!と押されてるような感じで抗えず、お山の中にどんどん脚を踏み入れたのです。

登山の知識皆無の私は、ペース配分などわからず、なんと小走りで山頂を目指したのです。


体力も運動神経も平均以下の私が、あの急なお山を軽快に走って登れた時点で、今思うと地味に奇跡。


いや、本当に、結構ずっと駆け足だったのに、ばてもせず走れるわけがないのです。後になって考えると、普通じゃない。


続く