すなのうた

すなのうた

皺のあるシャツと
皺のないシャツ









お墓の空はよく晴れて

風が雲を浚っている

泳ごう、と聞こえた


死んだ母が死ぬ夢をみて

わたしの腕のなかで

泳ぐように死んでいくので

涙が魚のための土になっている

何年も

何年もかけても

風は強いままだ


いつ、自由になったのか

聞けぬままに

脈は地のしたで石になる