白樺の息古い服をたくさん捨てた午前ちょっとあけた窓からマイナス12度の空気雪は青いので喉がかわくゆっくり唾を呑みくだしてじぶんの鼻をつまむ黄色い格子窓に紙が降りつもるように愉しそうに笑って光って空気中で凍って白樺の息よ昨夜の湯たんぽのあたたかさを鼻がさがしている髪を染めた午後染まった指先にはチョコレート色の愛不確かでも四つ足がさわぐ春の土色これからというおおきな函に頬擦りするのはわたしの髪をさわれるひとの冬の蝶のような手触り