人からどう思われようと、私は私なのだからいーじゃないか。

他人から見れば、嫌だと思われることもある。

非難されているのはあまり気持ちいいものではない。

つい、私も非難したくなる。

数日前の夜、うちの91歳のおばあが唐突にこう言った。

「あの人ああやなって思ってもな、かみさんはちゃんと見てるんやで」

その直前までまったく関係ない話をしていたと思うのやけど、何の脈絡もなくおばあが言ったその言葉が私の胸に突き刺さった。

「私の心に悪気があっただろうか。考えが足りなくて、幼かったかもしれないけれど、私は私なりに一生懸命だったじゃないか」

人から非難されても、自分の幼さは認めても、正々堂々といよう、非難する人がいたとしても、気にするのはやめようと思えた。

今日、三谷幸喜さんが震災直後、舞台の公演を続けるべきかどうか悩んだ時、三谷さんと劇場は公演することに決めた。

「多くの演劇人が悩んだでしょう。公演を中止した劇場もある。公演を続行した劇場もある。みんな、苦悩の末の決断なのです。すべてが正解だと思います。」

というようなことを話されていた。

私個人の問題とはスケールが違いすぎるので、参考にするのは申し訳ないけれど、また少し楽になった気がした。

自分の心に嘘はついてないんやから。
それだけできっと大丈夫。