押阪忍のトークアカデミー、第3回は元ラジオ福島アナウンサーの
寺澤京子先生による朗読&ナレーションの講義です。
今回の受講者も朗読やナレーションをやってみたいという方が多い
ので、皆さん、ワクワク&緊張といった面持ち。
基礎科の教材は、宮沢賢治氏著『雨ニモマケズ』です。
まずは、素読み、音読。
「では、みなさんの朗読をそれぞれ録音して聴いてみましょう。」
みなさん、めいめいが自分の捉え方で表現していました。
さて、実際聴いてみると・・・
「ご自分で聴いてみてどうかしら?」
という先生に、各自反省点が次から次へとあがります。
「そうですね。一行にたくさんの動作や情景が入っている場合、聞いている人がその状態が想像できるようにゆっくり話すことが大切。急がなくって良いんです。耳から脳に伝わるような感じで、ゆっくりと読んでみてください」
と、本文を読む寺澤先生。
艶のある声(受講者Kさんの表現をお借りしました)とその表現力に、皆さん感嘆していました。そして、声を使った表現者を目指す受講者に、こんなこともおっしゃられました。
「言葉で表現することを仕事にするというのは、いろんな方に叩かれ批評される事を前提としなくてはなりません。当然痛みを伴うこともあります。だから、それ相当の覚悟と精神力が必要です。でも大きな喜びを感じる仕事でもあります。とにかく自分の言葉に自信を持てるようになること。そして間違えたと思ったら素直に謙虚に謝ること、訂正する勇気が大切ですね」
次のプロ科の教材は、ベストセラー『国家の品格』でもお馴染みの藤原正彦氏のエッセイです。短文のなかにクスリとさせる部分や心の琴線に触れる部分が描かれ、自分の中に落とし込んで読むのは難しいうえ「信州育ち」や「離れないらしく」といった、言い難い言葉もたくさん出てきます。プロ科受講者とはいえ、これには皆さん苦労されていました。![]()
「ナレーションの場合、地の文に“楽しい”や“悲しい”といった感情を表す言葉が出てきたときは、その感情を表現せずにむしろ押さえて読むのが良いと思いますよ。そうでないと作者の意図ではなく、読み手自身の感情が聞く側に伝わってしまいますから」
朗読って、本当に奥深いものなんですね~。![]()
寺澤先生ありがとうございました!