来年1月に初めてのリサイタルを計画しています。

「初めての」というのは、

私が主催者側にいる初めてのという意味です。


今までは主催者からギャラを頂いて、

ミニリサイタルをやる、ミニコンサートをやるお仕事ばかりでした。


なので、主催者側のコンセプトなり、

リクエストなりでプログラムを考えるという作業がありました。


今回はそういうものがない代わり、

一から自分でプログラムを考えなくてはなりません。


悩んだ結果、自分が納得して歌える歌を、

ピックアップすることにしました。


もちろん有名な日本歌曲やオペラアリアも、

何曲かは歌いますが、

基本は、私が来てくださるお客様の前で、

きちんと歌えると判断した曲です。


やった者勝ち、歌った者勝ちの日本の歌の世界に、

少し反発を感じているのも確かです。


でも、こうした姿勢は、高校、大学を通じた、

先生方に身を持って教えていただいたことです。


聴きに来てくださる一般のお客様を、

決して馬鹿にしないという姿勢です。


「一般の人たちには難しくてわからないだろう」

「だからポピュラーな曲ばかりにしよう」


これは、実は自分たちプロの演奏家とお客様を区別し、

下に見ている姿勢だと私は思うのです。


とても説明は難しく、理解してもらうのも難しいですが、

これが私が教えていただいたポリシーです。


無理をしない。

曲がポピュラーだというだけで、

無理な歌を聴いていただくほうが、

聴いてくださる方々に失礼だと教えていただきました。


先のことはわかりません。

今回のリサイタルの後、次はどうするのか?


それは、また勉強して納得の出来る曲目を、

少しずつ増やしていく。

そういうことになるのかもしれません。


でも、音楽は後も先もない、

一瞬一瞬が流れていく芸術です。


それを選んだ以上、私自身もそうありたいのです。