墓、そして娘の進路。 | 歌音

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風水キッチンで家族寄り添い、うれしい・楽しい・いい気分♪

午前中、昨日のことで長々と電話・・・

別件だったんだけど、結局はそっちの話題に。。。


なんでばっちゃんがこんなにすごいお墓を契約したかと言うとね。



2つの合唱団+仕事+主婦=自分。


家系のことがいろいろあるのね。

いいからかんな、私の父方ひいじいさんのおかげで、徳川旗本のひいばあさん先祖の

ご立派な墓と合祀されてしまった。

一つの家に2家族住んでる状態ね。。。


私のじいさん(祖父)は、うつ系。

私のばあさんは、シャキシャキ系。

ばあさんで、実家はかろうじてもってた。


ついでに言うと、ひいじいさんはいいからかんな遊び人系。

旗本のひいばあさんは、里子に出されて親縁は薄いのに、

育った家で苦労してたたきあげてきたしっかり者だったらしい。


女系なのね、完全に。

それは今に引き継いでいる(  ̄ - ̄)


いいからかんなひいじいさんの息子(じいさん)は、うつで入院するような、

じっちゃんとは真逆の人。

うつは全部自分が悪い、じっちゃんは全部他人が悪い、なのね。

さらにばあさんは、ひいじいさんに甘やかされた自分の息子(じっちゃん)で苦労した。

予想はしていたが、やっぱり嫁の来手がいない。

そこで、一族あげての政略結婚?で、ぱっちゃん(いとこ)がやってきた。たぶんイヤイヤ。。。


いろんなことがあったけど、最終的にいつも人知れず苦労して、それでもなお、

感謝してあの世に行ったばあさん。

へんな父親を持って、うつになったじいさん。

いまもなお、借家みたいな墓で居心地悪いだろうと。

時代が時代だったから、青春を謳歌してもいないし、子育ての大変な時期を

戦争の中で過ごしたしね



ばっちゃんが言うにはね。


その二人の人生を思うと、墓がこのままでいいとも思えない。

ばあさんには特に恩がある。


よその人に、「嫁」とは言わず「娘」と言ってきた。

ばあさんに怒られたのはたった2回。


一度目は、ばっちゃんがうつになったとき。

自分はこの家にいる価値がないから田舎に帰ると言った時。


何言ってんですかー!!



と一喝されたらしいΣ( ̄□ ̄;)!

あんたは何も心配しなくていいといわれたらしい。


二度目は、じいさんが死んだ時。

ばっちゃんは腰が抜けたそうだ。。。

(ほんとに「腰が抜ける」んだそうだ)

そのときも。


あんたがしっかりしなくてどうすんですかーーー!!


ってまた一喝。



気丈な人だったのよねぇ。

今でいうデイサービスに行こうと思って見学にいったら、

なんかチーチーパッパじゃないけど、妙に幼い遊びをしていたようでね。


私は赤ん坊じゃないっ


って怒って行かなかったそうだ。。。



このばあさんが、あの世に行っても借家とは申し訳ないとね。

で、いつか必ず、先祖供養したら徳が戻ってくるからってね。

で、住職ともいろいろあったしね。


だから、今はとにかく、墓を優先させたのね。

自分の最後の大事業だと。

最後のわがままだと。



私もそれはわかってたのね。

何一つ、自分の思い通りにならなかったから、ばっちゃんは。

いまでもそうだし。

だから、あの世のこと・・・最後の場所決めくらいは、納得いくものをと私も思ってた。

それは、ばっちゃんの今までの人生のご褒美だと。




でも10%くらいは、不安もあるのね。

これで何もなくなるわけでね。

ばっちゃんはいいのよ。

年金だけだって、家賃ないから節約すれば暮らせるし、

服なんか今後の人生やって行く分くらいある。



でもうちには、ばっちゃんにとっての孫がいるのね。

当然、進路には莫大な資金がいる。


そのお墓の分があれば。

なんとか美大は行けたかもしれない。

以前は、行きたい進路に行かせてやれって言ってたけど、

お墓の契約をした時点で、娘の進路の選択肢が狭くなった。。。


と口に出しては言わなかった。

それを言ったら、ばっちゃんの思い残しがさらに増える。



でもね、それを今日は感謝されたのね。


昔、あんたを好きな道に進ませてやれなかった。

だから孫こそはと思ってたけど、ばっちゃんの好きなようにって言ってくれてうれしい。

世の中には、墓なんかに無駄遣いしないで財産よこせって言う子どもは、

掃いて捨てるほどいる。

いつか必ず、先祖供養はかたちになって戻ってくるから・・・

ほんとにあんたたちには悪かったと思ってる。(泣)



ばっちゃんはもうタイムリミットが近いのね。

いま、満足しなければもう、無理かもしれない。

でも娘はまだ、自分で決められる。


私だって、音大行かずに、人前でソロを歌えるくらいになった。

情報系の学校に行かなくたって、印刷物で多少なりともお金がもらえるクラスにはなった。

心理学の学校に行かなかったけど資格は取れて、話を聴くことで感謝されることは多くある。

私の人生は、学歴に頼ってはいない。

これだけは自信ある(*^m^)

だから、やろうと思えばできるのね。

私と娘はタイプが違うけど。。。



学校で人生は決まらない。



娘にはまだ先がある。

自分で進路選択して、解決する時間はたくさんある。

でも、ばっちゃんにはそれが残り少ない。

だから、言えなかったのね。

それを娘に使ってくれとは。。。

言ったら最後だと思ったから。



娘の人生がこれで大きく変わるかもしれない。

でも、たぶん・・・

先祖の守りはより強くなると思うから、先を楽しみにしますかね。



ふさわしい進路を与えてくれると思うことにします♪



明日はじっちゃんの松沢病院。

じっちゃんも、ある意味、家系の犠牲者のような気がしますねぇ・・・

じっちゃんがあの世に行く時が、歴史の転換になると思うなぁ・・・。


やっぱり、これだけの歴史と向かい合うには、

30年前のばっちゃん一人では無理だったんだな。

なんとか、私の代で清算は終わらせたいものですねぇ。。。