
フィル・コリンズの歌。
もの悲しげなバグパイプとドラムが最後に流れるこの歌は、
当時深刻な状況だった北アイルランドにすむ人たちの、自分の力では
何もできない無力感に包まれています。
1日中貴方のために銃をとっているその人、
貴方の名前すら、知らないんだよ。
若者達が銃を手に取りやって来てはもう二度と戻ってこないけど
それでも生活の日々が、いつものように過ぎてしまうなんて。
もしね、もういやだってみんなが思ってそれをみんなそうだね、
そう思ってくれたら
この悲惨な状況、今日この日に止めること、できるのに。
当時、海の向こうの自分とは関係の無い報道、そんなふうにしか
とらえていませんでしたが、それと同じ時期に、その戦禍の中で
苦しんでいる人たちの気持ち、想像の向こうでした。
なんだろうね。
今になってこの歌を聴くと、あの当時思いもしていなかった
その無力感が、まるで自分自身の無力感であるかのように押し寄せてきます。
他人を傷つけたり、制圧するような強さなんていらない。
貴方も傷つけられたり、力で押さえつけられるようなこと、いやでしょ。
だったら、一緒にいやだって、そう言えばいいのに。
気分が落ち込むと聴くことの多いこの歌ですが、
なぜこの歌に惹かれているのか、考えたときに、そんなことを思いました。