呼ぶ声が聞こえる

微かに

確かに

それはおおきくなったり

小さくなったり

心地よく聞こえたり

耳障りに聞こえたり

いつからだろう?

 

。。  そ   ぴ      ぁ

 

気が付いたのは  山を歩いてる時だった

蝉が大合唱をしている木々の間から

誰かに呼ばれた気がして

振り返った

山間の雑木林の中には誰も見えなかった

 

それ以来 時々呼ばれるようになった

何だろう?

用でもあるのかしら?

電車の中でも聞こえた日もあった。。

 

自意識が高まって自分が人からどう見られてるか?

そればかりが気になるときは呼ばれない

だから不意打ちに聞こえる

無防備な時に

 

忘れるほど久しぶりに呼ばれた

懐かしい声で

誰の声かは定かではないが

赦される声

心の鎖をほどいてくれる声

そんな呼ばれ方

 

そっちへ行ってもいいかな。。

呼ぶ声のほうへ