夕方には帰ってくるんだよ、ことりが出るからね 

背中に母の声を聞きながら遊びに出た 

 

あれから何年たっただろうか 連れ去られて二度と母には逢えてない

 別に不自由はしていない 綺麗な着物、美味しいもの、可愛がってくれる人たち 

そして好きな人に好かれてる 

 

たまに母を思い出す

あたしを失った母はどうしてるだろう

 

母に会いたい

ぼんやりそう思う

 

それからまた数年が経った

あたしは子供の母になってた

 

夕方には帰って・・・  そう言いながら子供のあとを付いていく

あたしは子供を失いたくない

 

それも二人目の子供が出来て無理だとわかった