お久しぶりです。
前回の更新からまた少し時間が経ってしまいましたが、今回から数回に分け、震災後の経験をここで報告させていただきます。
まずは平成23年11月23日、震災(原発事故)から約8ヶ月が経過した時の事です。
その日は、昨年から一緒にお仕事をさせていただく事になった「NPO法人コーヒータイム」の理事長と一緒に、福島第一原発付近の「警戒区域」に入り、法人が拠点としていた浪江町の施設まで書類や備品を取りに戻りました。
それまで何度か「警戒区域外エリア」は訪れる機会があり、時間の経過とともに「震災からの復興」という兆しは感じていたのですが、警戒区域内は完全にあの日から時間が止まったままで、「震災の傷跡」がそのまま残っていました。
これは、施設に向かう途中で見た光景です。
そこは海岸線から数十キロ離れたエリアだったのですが、「こんな場所まで津波が押し寄せたんだ…」と、その事実にショックを受けました。
岩手県、宮城県を訪れる機会もありましたが、「がれき処理」の問題は依然残っているにせよ、ここまで復興から程遠いエリアは他になく、原発事故が引き起こした現実を、ただただ痛感させられた瞬間でした。
(つづく)
最後に…
コーヒータイムさんは「障がい者の社会復帰や自立援助」を行っている団体なのですが、活動拠点が福島県浪江町にあったため、震災後(原発事故後)しばらくは活動不能の状態に陥っていました。
しかし、理事長やスタッフ、また多くの関係者の努力によって、いち早く「活動再開」となり、その活動がNHKの番組でも放映されました。
現在の活動拠点が二本松市へ移った事もあり、私も平成24年5月から理事として協力させていただいております。