朝方から強い陽射しです。残暑、厳しいです。秋物が欲しくなりますが…。
今年は何を? いろいろ見ながらですかね?
驚くべき話があります。
神奈川県のある警察署で起きた”椿事(ちんじ)です。
その警察署に新しい署長が着任することとなって、
署員一同で迎えたわけです。
所轄署の署長には、いわゆるキャリアと呼ばれる
警察官僚のエリートが就くのが一般的です。
そこで何年か経験を積んで、いずれは県警本部等に
戻り、しかるべき要職に就くわけですから、年齢も
30歳前後というのが少なくないようです。
さて、新任挨拶のその時、何と前に立ったのはキャ
リアの母親だったというのです。
「うちの息子がこのたび…」。
本人を差し置いて、母親がマイクを握り、ひとしきり
演説をぶったのですから、署員の反応は推して知るべし。
唖然、呆然としたのは容易に想像のつくところです。
母親も母親ですが、息子も息子です。
仮に母親が子離れ出来ていなくて、”同行”を願ったと
しても、通常の常識が備わっていたら、「何を考えて
いるんだ」とはねつけてしかるべきものでしょう。
それをしないというのは、もう立派な大人、それも
何十人、何百人もいる警察官の上に立とうとする人間
の振る舞いとは、到底、思えません。
もちろん、このケースが一般的だとまでは言えません
が、程度の違いこそあれ、似たようなことが様々な所
で起きているのではないでしょうか。
度を過ぎた過干渉が、子供をスポイルする。
その感は強くなるばかりです。
過干渉の背景には、子供を”わがもの”と思う心がある
のでしょう。
早々にその愚かな心を断ち切ったら、親子関係は清々
しく、正しく、軽やかなものになると思います。