こんばんは。2020年までにドイツ語通訳案内士を目指す2児の母モコです。
再配達や年中無休、本当に必要ですか?過剰品質が働く人を追い詰める。【AERA】
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6220930
ロイヤスホスト、24時間営業廃止へ 定休日も導入検討
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6221235
おとといと今日続けて見つけたこの記事、
そうだよねーそうだよねーと激しく同感しました
「ドイツのどこが好きなの?」と聞かれると、
「より人間らしい生活ができるところ」と
答えることがあって、
「そもそも人間らしい生活って何?」って
最近よく考えていたんです
ドイツに限らず海外に住んでいると、
日本では当たり前のことが現地では
当たり前じゃないっていうのはよくある話
よく知られているのは、ドイツに限らずヨーロッパでは、飲食店以外のほとんどのお店が
日曜日に営業していないこと。ガソリンスタンドや駅や空港内のお店、観光地のおみやげ屋さんなど例外はありますが、街中のお店はほぼほぼ営業していません。
ドイツには戦前から「閉店法」という法律があるんです。
「閉店法??」「なにそれ??」
って感じですよね
私も最初はそう思いました。
その目的は3つあって
①宗教的なもの
キリスト教の安息日にあたる日曜日は働くのをやめましょう!
②労働者の保護
営業時間が増えれば、労働時間が増えますよね?
労働者に負担を強いるのをやめましょう!
③小規模小売店の保護
日曜日に営業すれば、お客さんはまず大規模店舗へ行きますよね?小規模小売店からお客さんを奪うのはやめましょう!
改めて読んでみると、なんてことはない単純な理由です
私が最初にドイツに住んでいた25年前は、土曜日も営業時間は14:00まででした
土曜日は朝早くから買い物に行くのが週間で、14:00までに買わなきゃ〜と、
食料品に日用品、洋服に家具、あちこちのお店をはしごしたのを今でも覚えています
日曜日にどうしても必要なものがあったら、ガソリンスタンドへ買いに行っていました
日曜日にお店が営業していないからでしょうか。
ガソリンスタンドでは日用品を販売されているんです
今考えればコンビニ的な役割だったんですね
その後、法律は徐々に緩和され、2回目にドイツに住んでいた2003年に
16:00から18:00になりました。また、2006年には、閉店法の権限が国から州に
移譲されたので、16ある州ごとに自由に営業時間を決められるようになりました。
さらには16のうち12州で24時間営業が認められる
という実に画期的なことが
もう14:00に閉店していた時代を知っている私としては、えらいことが起きてしまった!!
という感じです
でも実際のところ24時間営業しているお店は
ほとんどなく、長くても22:00までが現状のようです。
日曜日は働かないというキリスト教的考えや従来の生活週間が定着しているから、
営業時間が長くなったところで、その時間に利用する人はそれほど多くないんでしょう。
便利になればすぐ利用し、さらに高い要求をする消費者。
消費者のニーズを先回りして察知し、企業同士がこぞって競争する日本の社会とは
根本的に違う気がします。
私、それでいいと思うんです。
それが自然だと思うんです。
むしろ私にはその生活スタイルが合っているんです。
日曜日、お店が営業していないことを不便だなと思ったことももちろんあります
仕事をしていると、平日ゆっくりお買い物する時間がなかなか取れず、
日曜日にお店が空いていたらと思ったこともあります。
でも慣れてしまえば、それが普通。空いているときに買い物すればいいだけのこと。
ウィンドウショッピングをしたり(ミュンヘン市庁舎)
太陽の光を浴びながらただただ歩いてみたり、(どこか忘れました)
美術館にぷらっと入ってみたり。(ミュンヘン:レンバッハハウス美術館)
慌ただしい日常から離れて、家族や1人の時間を楽しむライフスタイルが
私にはとても心地よかったです
日本は24時間営業、ネット通販の即日配達などサービス向上が進む一方で、
冒頭の記事のように見直しをはかる企業もでてきていますが、
便利さを追求することが本当にいいことなのか、
はたして本当に必要なことなのか、
本当に大切なものは何なのか
個々人が改めて考える時期なんじゃないかなと、そんなことを思いました。
ブログを書くことにまだ慣れず、1つ記事を書くのに時間がかかってしまいます
あーでもないのーでもないと推敲していたら、こんな時間になってしまいました
今日の睡眠は仮眠だな
では、みなさま、おやすみなさい