我が家の受験体験記をすべて書き終えて、

いまはほっとしています。

ブログを書くかどうかずっと悩んでいて、

我が家のような、

あまりにも特殊なケースの受験体験記を書いても、

誰の役にも立たないのではないか、

ただの面白い受験体験記として読まれて終わり…

になってしまうのではないかと不安に思っていました。

 

一浪時の予備校での一年間、そして不合格の場面などは、

当時のことを思い出して書くうちに、

精神的に不安定になり、具合が悪くなってしまうほどで、

やっぱりブログなんて書かなければ良かったと少し後悔しました。

 

それでも、最後まで書こうと思ったのは、

私自身が、

今まで多くの受験生保護者の先輩方が残してくれた受験ブログを読んできて、

その情報のおかげで、

自分の息子を救うことができた

 

という強い思いがあるからなのです。

特にもう何年も『二浪日記』というブログを続けてくださっている、

marimcreamさんには感謝してもしきれないほどお世話になりました。

このブログでイケメン先生のことを知り、

知れば知るほど、息子に本当に必要な先生は

このような先生なのでは?と思いました。

理系で難関国立大志望だけど、

数学と物理がちょっと弱かったのです。

ただ、我が家は地方住まい。

イケメン塾にはとても通えません。

縁がないものとして諦めていました。

 

一浪目、東京の予備校に入れることにしたのは、

大手予備校にはきちんとした寮があり、

地方住まいには安心して子どもを出すことができたからです。

しかしそこで鬱や睡眠障害になってしまい受験に失敗、

健康面から立て直す必要もでてきて、

切羽詰まった決断として私が上京し、

ずっと頭の中にあったイケメン先生に頼ることになったのです。

 

もし、イケメン先生を知らなかったら…。

考えただけでも恐ろしいです。

我が家には本当に他に選択肢はありませんでした。

他の大手予備校に行っても無駄だったでしょう。

予備校の浪人生コースは、

自己管理能力のない子どもを通わせてもまったく伸びません。

そして、うちの息子の場合は、

すべての教科を満遍なく学習させる予備校のシステムは、

非効率的だったと思うのです。

もしイケメン塾という選択がなくて、

他の予備校の浪人生コースにまた入れていたとしたら、

息子は間違いなくもっと鬱を悪化させていたと思います。

かといって宅浪させてもダメだっただろうと思います。

 

効率よく確実に物理と数学の成績を伸してくれた、

イケメン先生と出会っていなければ、

我が家は今頃、どんな悲惨な運命をたどっていただろうかと

想像するのも恐ろしいほどです。

イケメン先生には本当に心の底から感謝していて、

私がいつか自分の人生を終えるとき、

私の人生を救ってくださった人

として必ず思い出すだろうと思うほどです。

正確には息子の人生を救ってくださった人ですけれどねあせる

 

 

ただ、このことは書いておかないといけないと思うのですが、

イケメン先生は魔法使いではありません。

不思議なほど息子を物理がわかるようにしてくださいましたが、

やはり数学は最後まで完璧にはなりませんでした。

それはもう息子の能力の限界と

本人の努力が足りなかったせいだと思います。

それでも幸いなことに他の教科でカバーすることができて、

物理も完璧に点が取れるようになっていたので、

数学が得意になるほど出来なくても大丈夫だったのです。

他の教科はどれも得意科目でした。

国語も英語も社会も暗記が多い化学も出来たので、

文系だったらこんなに苦労していなかったはず…笑い泣き

補強する必要がある教科が物理と数学だけだったので、

イケメン先生の指導を受けて成績が伸びた、

典型的な例だったと思います。

理系で旧帝大を目指していて、

息子と同じように物理と数学を強化したいと思っている人には

本当にお勧めしたい先生です。

 

 

でも、少人数制で一年かけてじっくりと確実に

伸してくれる指導方法なので、

受験直前に短期間だけ…という指導はしていないと思います。

私の方にイケメン塾への問い合わせもいただいているのですが、

入塾待ちの方もいらっしゃるようですし、いずれにしても

来年度以降になると思います。

そして、実は私はイケメン先生と連絡をとる方法がありませんあせる

イケメン塾についての問い合わせは、

すべて『二浪日記』のmarimcreamさんのほうへよろしくお願い致します。

 

息子は軽い鬱と睡眠障害を患っていましたが、

このことはイケメン先生はご存じありませんでした。

鬱は受験期にはすっかり良くなっていましたし、

睡眠障害は受験の時も治りませんでしたが、

本人の努力もあり、なんとか乗り越えました。

病気に関しては私のサポートと本人の努力で克服しました。

メンタルの病があっても

イケメン塾で受け入れてもらえるとか、

サポートしてもらえるという誤解があっては困るので、

これははっきり言っておきたいと思います。

受験にともなうメンタルの病は、病院で治療を受けたり、

ご家族でサポートすることが必要です。

塾や予備校は勉強を教えてくれるだけの場所だと割り切っておいたほうが良いと思います。

予備校の寮に入れていてメンタルの病になってしまっても、

結局予備校は何もしてくれませんでしたし、

面談さえすっぽかされましたから笑い泣き

(カウンセラーに相談することはできますが、本人が行動しなければそのシステムも意味がないのですよね…)

 

 

最後に。

結果的に息子は将来自分が進みたい道を見つけ、

その夢が叶う大学に進学することができました。

でも、二浪して良かったとは、やっぱり思えません。

現役で本人が納得してどこかの大学へ進学できたのなら、

それがいちばんいいと思うのです。

実際にはそういうお子さんがいちばん多いのではないでしょうか。

 

私は息子の二浪が決定したときに、

これは自然界にいる鳥のヒナの巣立ちのようだと感じていました。

多くのヒナは成長すると、

自然に巣から出て飛び立って自立していく。

我が家のヒナは体も大きく成長していたので、

誰よりも早く巣立っていくものだと思っていたら、

なかなか巣から出ようとしないし、

やっと飛び立っていったと思ったら直後に落下して、

下でバタバタともがいているゲッソリ

『あ~あせる子育て、もう一度やり直しだ』と思いながら、

ヒナを巣に戻し、また巣立ちの時期が来るまで餌を運び…

って感じでしょうか。

ひ弱だった隣のご夫婦のヒナでさえ、

いまは自由に空を飛んでいるのに、

なぜうちの子はいつまでも飛び立てないのだろう…。

うちの息子が二浪している間に、

大学生活を満喫している息子の同級生たちの話を聞いて、

いつもそんなことを考えていました。

結局息子は三度目の巣立ちで成功し、

誰よりも高く遠い空へ飛んでいったのかもしれませんが、

親としては普通に生きてくれたらそれでいいのにって思います。

 

ただ、見知らぬ街で一生懸命生きたあの一年は、

私にとってかけがえのない一年になったと思いますし、

きっと私にとっても息子にとっても

必要な一年だったのだと思います。

あの街を離れるとき、

私はこの街で暮らしたこの一年を忘れたくないと思いました。

私の人生にとって、愛おしい特別な一年間でした。

 

 

二浪して良かったとは決して思えません。

でも、

母親としての責任は果たせたと思うので、

いまは満足です。