とうとう息子が森の家を出て行く日がきました。

息子はここの環境がとても気に入っていて、

大学に入ってからも、

森の家が恋しいと言っていました。

しばらくホームシックにかかっていたほどです。

ホームシックって普通、

生まれ育った家に対して思うものですよね?

たった一年しか住んでいない、

しかも二浪していて自分の人生の中では

暗い一年だったはずなのに、

ホームシックになるほどこの森の家が好きで、

ここでの生活はとても平和だったと。

なんだか不思議に思います。

でも、考えてみると、

ここでの生活はとにかく息子の鬱状態を治すため、

ストレスを無くし、心身共に健康になるようにということを

いちばんに心がけていました。

一般的な受験生のように、

朝から晩まで受験勉強するような生活は

全然していませんでした。

受験直前期をのぞけば、週に数回イケメン塾に通って、

数学と物理を勉強していただけだと思います。

ストレスの無い健康的な、そして自由な生活。

たしかに平和だったのかもしれませんあせる

母はストレスMAXな日々でしたけれどねー

 

 

周囲からは息子が大学に進学しても、

私も一緒に行ってまた同居すると思われていたのですが(笑)

息子はこの森の家での一年で、

すっかり心の健康を取り戻したと思いますし、

第一志望の大学に合格したことで、

それが大きな自信となり、

もう私の手助けは必要ないと判断したので、

ひとり暮らしをさせました。

あいかわらず生活能力は低いので、食事付きのところにしましたよ~

 

 

 

4月上旬、大学の入学式に出席しました。

入学式当日、息子はさっそくお友だちができて、

その友だちと入学式に出席するからと、

私を置いてさっさと会場に消えてしまいました笑い泣き

大学に入っても親にべったり…よりも安心なのかな?と、

自分を納得させて保護者席へ。

式が始まるまで席に荷物を置いていろいろと散策してみましたが、

どの保護者の方も緊張しながらもどこかとても嬉しそうで、

お子さんと記念撮影している人もたくさんいましたし、

大学のグッズを大量に買っている人もいましたし、

知り合い同士なのか

『お互いに合格して良かったですね!また四年間お願いします。』

と会話している人たちもいました。

ご夫婦で出席されている方も多かったと思います。

自分が嬉しかったせいもあると思いますが、

喜びや希望に満ちた本当に素晴らしい入学式で、

あらためてこの大学にご縁があって良かったと心から思いました。

 

そうそう、

入学式でのお話の中で、

『ここまで長い間受験生を支え、

励ましてこられた保護者の皆さまにも心よりお慶び申し上げます』

というような、よくあるお祝いの言葉に、

一気に涙腺が崩壊してしまいそうになって、

ぐっと堪えたのがちょっと自分でもおかしかったです(笑)

 

だって、

本当に長い受験生活で、

ありえないようなことばかり

だったんですもの…笑い泣き

 

そんな言葉をかけていただいたら泣きますって。

 

 

無事に入学式に出席し、

森の家に戻ってきた私は、

今度は4月下旬の私自身の引越しを目指して、

仕事を続けながら様々な準備に追われる日々を

過ごしていました。

 

 

 

我が家の大学受験体験記は、

次が最後になります。