『海と毒薬 新装版』遠藤周作・著(講談社文庫)を読みました。
太平洋戦争中に、捕虜となった米兵が臨床実験の被験者として使用された事件を題材とした小説です。
(Wikipediaより抜粋)
詳しい内容は、手にとってご自身で読んでほしいと思います。
今回の作品は、正直、(構成上)あまり読みやすいものとは言えませんでした。氏の作品でお薦めは、『ぐうたら漫談集』(角川文庫)。
氏は灘中を188人中186番で卒業。家は医師の家系だったため、3年浪人するが一向にやる気も出ず、親には内緒で慶応文科を受験。
合格後、医学部ではないとバレて、父親と喧嘩になり、家出する。そんなエッセイ集です(笑)
同じ作家が書いたとは思えないほどのギャップですが、どうぞお楽しみあれ。
新装版 海と毒薬 (講談社文庫)/講談社
- ¥470
- Amazon.co.jp
記事後記
今、医学部の先生の間で関心の高い話題のひとつは、学生の倫理性です。
医師になった後、犯罪などに手を染める人間の学生時代を調べてみると、そうした医師は学生時代にもいろいろと問題を抱えているというのです。
窃盗、カンニング、麻薬など、そういった類の問題です。
これって「医師としての適性」以前の話ではありませんか?