⻑いようで短い4年間。 みんなと共に笑い、泣き、そして励まし合った日々は、私にとってかけがえのない宝物です。
高校生の時、初めてソフィア祭で応援団の演技を目にしました。息の合った力強い演技。 そして舞台上で輝く団員一人ひとりの笑顔に一瞬で心を奪われました。そのとき、まだ入学も決まっていないのに「私もこの団体に入りたい」と決意していたことを今でも鮮明に覚えています。
それから4年以上の歳月が経ち、先日ついに学生生活最後のソフィア祭を終えました。あの日、舞台から見た景色は一生忘れないと思います。ステージの向こう側には、家族や友人、これまで支えてくれた沢山の方々の姿があり、みんなに見守られてチアができている喜び。 そして、全力で演技を楽しみ、輝く仲間が見えた瞬間に、これまでの苦労や困難が吹き飛ぶ程嬉しくて涙が溢れそうでした。その景色を高校生の私に見せて、自信を持ってこう言いたいです。
「応援団に入って本当によかった」
入団してからの4年間は、凄く楽しくて、凄く苦しくて私の今までの人生で最も濃密な日々でした。夢見ていた華やかな世界とは裏腹に、そこで待っていたのは膨大な練習量とプレッシャーの中で、泥臭く進み続ける、決して楽とは言えない毎日でした。平日は必ずある昼練、そして週末は朝から練習。練習に留まらず、部活以外の時間でも常に頭の中には応援団のことが付き纏いました。
それでも確実に、この充実した日々は私を強く成⻑させたと感じています。
高校までは個人競技の陸上に打ち込んできた私にとって、チアリーディングという団体競技は全く新しい世界でした。1つの技を成功させるためには、仲間とのバランスが不可欠で、ひとりの力だけでは支えられません。何度も話し合い、失敗をしながら少しずつ技を完成させる。そして完成すれば、みんなで飛び跳ねて喜び合う。その瞬間が本当に嬉しくて大好きでした。嬉しいことを、みんなで分かち合う。この素晴らしいチアの文化に、いつの間にか夢中になっていました。
刺激的な毎日の中で、私をさらに強くしたのは仲間と絆を深めた経験です。
特に、CDチームのみんなと演技を完成させ、喜びを分かち合った瞬間は忘れられません。トライアウト後に一旦は別れたCチームとDチームが合体する形で生まれたCDチーム。 私はその中の1人でした。初めは正直最高のチームとは言えない雰囲気で、基礎もままならず、先が見えない状態にくじけそうにもなりました。それでも前を向けたのは、辛いことも嬉しいことも分け合って、共に進む仲間の存在があったからです。不安な気持ちを抱えているのは私だけじゃない。そう気づいたとき、気持ちが少し楽になったのと同時に、「みんなと今を楽しむ気持ち」を大切に過ごしたいと思うことができました。成果発表会の日、私たちのできる最高の演技を届け、会場を感動に包むことが出来たあの瞬間は、私にとって忘れられない経験で、今も大きな原動力になっています。
どんな時も楽しむ気持ちを忘れない。
20 人の温かいチームメンバーに教り今も大切にしている心得です。
「トライアンドエラーでいい」
2年生のとき、目標が曖昧になり自分の行動に自信を持てなかった私に、尊敬する人がかけてくれた言葉です。失敗してもいい、やってみることがまず素晴らしい。そのエラーを次にどう活かすかが、力の見せ所。その時の私は、どんな小さな一歩でも、そのトライを肯定し、失敗を前向きなものに変えてくれた力強い言葉でした。
運営代の準幹部としての1年間は、一生懸命に過ごして時間が過ぎるのが本当に一瞬でした。忙しく困難が降りかかる毎日でしたが、嬉しかった思い出も沢山あります。
春はハワイ、ホノルルフェスティバルへの出演を実現し21人で演技が出来たこと。秋には「荒鷲の集い」で初めての体育会構成を形にしたこと。同期の夢の秋構成を完成できたこと。そして沢山の方の支えがあって日々活動が出来ていることも、この代で深く実感する事ができました。運営を進めていく上で、2年生の夏合宿最終日に同期と語り合った Wish List の存在は大きかったです。
改めて、「上智大学応援団とはどんな団体なのか」 「これからどんなことをして、どんな組織にしたいのか」
いつもこの問いを胸に、応援団が応援団らしく輝ける様に、時には立ち止まって振り返りながら挑戦と調整を重ねました。この準幹部での1年を経て、応援団や伝統継承への想いが増しただけでなく、組織として目標を掲げ達成する喜びを経験する事ができました。
夢が叶う瞬間は、いつも最高に幸せで、努力が報われた気がして心から嬉しかったです。
応援団として過ごした時間は、濃く鮮やかで私にはもったいない程に素晴らしいものでした。ここには書ききれない程沢山の思い出や感情があり、その全てが今の私を作り上げています。
この4年間で出会った大切な仲間、温かく支えてくれた家族、友人、そして応援団を通じて知り合った沢山の方々。私を励まし支えてくださった皆様の存在なくしては、今日の私はありません。
いつもチアの話ばかりで代行をお願いすることが多く、沢山迷惑をかけたのに、いつまでも優しくしてくれたアルバイト先の先輩や同期。
楽しくて愛があって、車でいろんな場所に連れて行ってくれた新井ゼミの友達。
応援に行くと、いつも喜んでくれる体育会のみんな。
そして、いつも一緒にいると部活のことを忘れさせてくれる学科の友達。
どんなに遠くても演技を見に来てくれて、1番近くで応援してくれてありがとう。
「あなたがいるからチアがしたい」
その「あなた」とは、まさにみんなのことです。演技を見てくれたとき、みんなに感動を届けられることが私にとってこの上ない喜びで、チアを続ける1番の理由です。
最後に日頃からお世話になっている顧問の川中先生。リーダー部・吹奏楽部のみんな。そしていつもご支援くださるOBOGの先輩方、大学関係者の皆様。心から感謝申し上げます。
先輩方へ
舞台上でもそれ以外でも輝いている先輩は、入部当初から今でもずっと私の憧れで目標です。先輩とチアを通して絆を深められたことが何よりも嬉しいです。 今年最後の大会では、昨年の悔しさを晴らせる最高の一本を出せる様に、託してくださった先輩の分まであと少し全力で頑張ります!
今日まで本当にありがとうございました。
後輩へ
温かくて才能に溢れるみんなとチアができて、私は幸せ者です。みんなの笑顔に沢山元気をもらっていました。いつもありがとう。 これからきっと大変だと感じる事も沢山あると思います。ですが、どんな事があってもみんななら絶対乗り越えられると私は信じています。かけがえのない時間を大切に、これからもキラキラな笑顔で沢山輝いてください!ずっと応援しています。
そして
同期のみんな
出会ってくれて、ありがとう。 みんなとだから、どんなに辛い時でも前を向けたし、プライベートでも本当にたくさん笑ったね。しんどい時に絶対見逃してくれないみんなの、何気ない優しい言葉に何度も救われました。ありがとう。 あれだけオフが恋しいと話していたのに、みんなと過ごせる時間に終わりが近づくと思うと本当に寂しい。引退しても一緒にパスタ食べようね。
だいすき!
今月末29日に開催される「荒鷲の集い」が私の応援団としての最後の舞台、そして12月の大会が最後のチアリーディング部としての演技になります。
「荒鷲の集い」は、昨年度係を務めたこともあり大変思い入れのある行事です。今年度は、憧れの学生歌のミスに選んでいただき、伝統の舞台でライトバトンを振れることを大変嬉しく思います。一夜限りの幹部演技も見どころです。
これまでの感謝と愛を込めて、全力で輝きます。
ぜひ見に来てください。
⻑くまとまりのない文章ですが、 最後まで読んでくださりありがとうございました。
チアリーディング部 4年 乙丸杏子