「自分の選択を後悔しないものにする!」
なぜ厳しい環境に身を置き続けているのか、自分がなぜ7年間も続けられているのか。それはただ、チアが好きだから。この想いだけでここまで駆け抜けてきました。
チアに興味を持ったのは小学生の頃。姉の学校の文化祭でソングリーディング部の公演を見て、「私もやってみたい!」と思ったのがきっかけでした。
高校はチアダンス強豪校を選んで受験しました。憧れの場所で活動する自分が、あの時見たチアリーダーのようにキラキラしている気がして、高揚感でいっぱいだったのを覚えています。初心者ながらも努力を重ね、最終的にはAチームで大会に出場することもできました。
しかし、コロナウイルスの影響で全国大会が中止となり、ようやく掴んだ出場機会が消えてしまいました。努力が報われない無力感に苛まれ、初めてチアから離れたいと思いました。
それから大学生になって、ダンスのサークルにしようかなと軽く考えていたものの、なかなか行く気になれず、唯一ビビッときたのが「応援団チアリーディング部 EAGLES」でした。
初めての体験練習で感じたことは、
「この先輩みたいになりたい!」
私が小学生の時に感じたような憧れのチアリーダー像がそこにありました。また、技術面でも、精神面でも、成⻑することができ、新たな自分に出会えるかもしれない。そのような前向きな気持ちでもう一度チアを始めてみようと思いました。
私は、チアダンスとチアリーディングの2種類のチアを経験してきました。
技がなかなか成功しない時、演技が上手く揃わない時、「みんなで」解決策を考えます。リーダーが主導するわけでもなく、一人一人の意見を、感じたことを伝え合い、どうしたら上手に行くのか考えるのです。
痛むところがあってもそんな素振りを見せず一生懸命に取り組む仲間がいたり、誰かが悩んでいても取り残したりしない。一人欠けたら成り立たない。そんなスポーツはチアが初めてでした。
練習中、周りを見渡せばひたむきに努力する仲間がいて、その姿を見るだけで私も頑張ろうと思えました。最初から上手くできる人なんてほんの一握りで、上手にできなくても、上手な人から学ぼうとする姿勢を常に持ち、仲間と一から夢中で挑戦し続けるあの過程が好きでした。
この空間にいると自分らしくいられて、どこにいるときよりも自分を好きでいられました。
舞台の上でこそ、私たちは輝いていて自信満々に見えるかもしれません。でも、それに辿り着くまでに一人一人が陰で血の滲むような努力をしています。チアダンスとチアリーディング、どちらもそれぞれの良さがあって好きですが、チアをしている中で得られる多くのものに魅了されて、ここまで続けてこられたんだなと思います。
最終学年となった今年は「もう幹部か〜!」と驚く毎日ですが、全てが最後だと思うと少し切なくなります。その日の反省をしながら笑い合った帰り道も、4年間やり切った昼練も、沢山の感動の瞬間を目にした応援も全てがもう最後なんだと。
4 年間を通して、本当に多くの経験をすることができました。キラキラした舞台から見える沢山のお客さん、泣きたくなるほど悔しかったことも、自分が本当にこの選択をして良かったのかなと路頭に迷うこともありました。
この選択を良かったと思えるのも間違えたと思うのも自分次第。物事を否定的に捉えず、 自分が正解にしていけばいいんだ。だから、厳しい環境に身を置いても頑張れたのかなと思います。
これは、高校でチアを辞めていたらきっと気づけていなかったと思います。
なにより、ここまで続けてこられたのは周りにいる団員のみんな、支えてくださる顧問の川中先生、OBOG の先輩方、応援依頼をくださる体育会の皆さん、家族、友人がいたからだと思います。私がチアをしたいと思えたのは、いつも応援してくれる皆さんがいたから。応援する側なのに、思い返せばいつも応援されてばかりでした。
先輩方へ
4 年生になっても私が見ていた先輩方のようになれている気がしませんが、ここまで続けられたのは先輩方が沢山練習を見に来てくださり、応援をしてくださったからだと思います。技ができなくて悩んでいた時も優しく声をかけてくださり、私がふざけて絡みに行った時も優しく受け入れてくださりありがとうございました。先輩方のもとで成⻑できて本当に幸せでした!
後輩たちへ
いつも沢山ありがとう。みんながいなければ練習は回っていないし、みんなが入ってきてくれたことで EAGLES はさらに活気づいたと思います。ここまでたくさん成⻑したね。 よく頑張った!私が練習に行くのが辛いなと思っていた時期には、みんなの頑張る姿をみて元気をもらえました。本当にありがとう!これから沢山のことに直面すると思うけれど、みんならしく、みんなの良さを合わせればきっと乗り越えられると思うよ!応援してる!!
みんなと構成に参加できて本当によかったよ♡
同期へ
まだまだ終わる感じがしないから、実感が湧かないけれど、4年間みんなとチアができて良かったなと思います。みんなには沢山迷惑をかけたと思いますが、いつも練習に行けばみんながいて、他愛もない話で爆笑して、どんな話でも聞いてくれて、私の心の拠り所でした。大会までまだあと少し、まだまだ頑張ろう!私たちならできる!
家族へ
いつも私が好きなことを続けられる環境を作ってくれてありがとう。 みんなが応援に来てくれて「良かった」と言葉をかけてくれることがなによりも頑張れる源でした。美味しいご飯も毎日ありがとう!いつも休日に私だけ置いていかれるのが悲しいので、引退したらみんなで遊びに行こうね。
友人へ
いつも私の予定に合わせてもらってばっかりで、本当にありがとうございました。みんながいなければ私はここまで続けることはできませんでした。引退したら、もっとフッ軽になるはずなのでどこでも行きましょうー!
ここまで本当に多くの方に支えていただき、続けてくることができました。これからの人生において直面するであろう沢山の困難にも、ここで培った力を忘れずに前向きに生きていきたいなと思います。
私が応援団の団員として出演できるイベントも残すは「荒鷲の集い」のみになってしまいました。悔いの残らないよう、最後の最後まで頑張りたいと思います。
お時間ある方は是非足を運んでいただけると幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
チアリーディング部4年 しおり