私の応援団で過ごした時間は、「応援する気持ち、応援される気持ち」を心の底から感じた4年間でした。

何百回、何千回と、応援の持つ力と意味について、応援する側として、またチアリーディングの選手の1人として考えました。
そして年を重ねるに連れ、みんなと応援する気持ちを共有し、選手を力強く後押しする楽しさを知っていきました。

沢山の人の気持ちを一つにすることは、簡単なことではありませんが、一つになれることは、より強くなれる魔法だと思います。

 

私たち応援団は、一つの演技を作り上げるために本当にたくさんの準備をします。

他部さんの応援を始め、ソフィア祭や千代田区民体育大会など、イベント当日まで、ほぼ毎日演技構成に取り組み、そしてステージに上がる約1時間前からは、スタンツやダンスの確認、応援の振り付けやミスの思いつく限りの細部についても最後の最後まで細かく掘り下げ、反省や修正を繰り返し、そして全てが合わさった状態で演技を行います。
それを終えてようやく、見てくださるお客さんへ、熱い元気なエネルギーを届けます。

 

一つの応援団演技を完成させるまで、正直に言うとチームみんながへとへとになって練習を重ねています。
その状態が続くと午前練習の日は特に、ベッドから出たくない、もっと寝たい、という気持ちに引きずられそうになります。
そんな気持ちにも勝る、応援してくれる、見てくださる方の笑顔と大きな拍手や歓声が、疲労を一気に忘れさせてくれます。
これが、頑張れる一番大きな要素であり、応援団を続けたいと思える理由の一つでした。

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“疑わずに信じる”という言葉は、すごく強いけど同時にすごく弱い。
本当に信じたまま、何事も終わりを迎えられるならそれは幸せだし、とても強いこと。しかし、一度疑ってしまうと、初めに信じていた頃の気持ちには到底たどり着けず、傷口を自分で広げてそのうち跡形もなくなってしまうということを、私はチアリーディング部で感じました。

 

4年間は9割プレッシャーですが、初めての大会見学の時に、「あの技がかっこいい」「やってみたい!」という同期の声を聞き、初めて自分のポジションが好きになれる気がしました。
その頃から、私のチーム内での存在意義として、同期がやりたい!と言った技を成功させて叶えてあげたいと思う一心が、私が部活を続けるもう一つの理由にもなりました。
しかし、自身の力不足で失敗が続くとき、さらには大好きなチームメイトを怪我させてしまったとき、“成功”を叶えてあげることができない自分に一番苛立ちを覚えたこともありました。それでも、同期を初めとしたチームのために練習を重ね、それが‘成功’へ結びついた時に大きな達成感を感じ、すごく楽しかったです。

 

 

最後に、チアリーディングは、執念ややりがいだけでやっていけることではありません。
どんなことがあっても「大好きで、今自分が頑張りたいことだから」、気が付くとそんな気持ちになっていました。辛いけど辛くない、悲しいけど悲しくない、痛いけど痛くない。

応援団チアリーディング部での4年間は、とても魅力ある面白い日々でした。
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