「耐えられるDV」って何?  | 赤ちゃんから思春期の子育てまでトータルで応援する元保健室の先生のブログ

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 「耐えられるDV」って何? 

 

 
こんにちは 三浦真弓です。
 
DVとは、ドメスティックバイオレンスのことで
家庭内での暴力や攻撃的行動」(家庭内暴力)という意味の表現である[1]。「domestic」とは「家庭の」という意味である。典型的には、夫婦間やパートナー間の暴力であり[1]、被害者は女性であることが多い[2]
ウィキペディアより
家庭内暴力ということです。
 

ところで、

暴力って、耐えられると思いますか?

 
例えば、じゃれ合って、たたき合いをしていて
痛いなぁ~と思った側が
「やめて~」
と言って、やめてもらうことが出来たら
 
そのたたき合いは
「じゃれ合って、たたき合っていた」
ということで、暴力とは思わないでしょう。
 
そのたたき合いを暴力だと感じる場合というのは

じゃれ合いと思うことは出来ず、

耐えられないから、そう感じたんですよね。
 
なのに、
「耐えられるDV」
というワードが、この世界には存在するようです。
 
 
さて、共同親権と言うワード、ご存じですか?
父と母が、共に子どもに対して、親権をもつという意味です。
 
結婚して、生まれてきた子どもに対して
父も母も親権をもっている、と聞くと
「そうだよね。普通じゃん」
となりますよね。
 
では、離婚したときにはどうなるのか。
今の日本では、父親か母親か、どちらが親権を持つのかを決める、
単独親権という制度になっています。
 
それを、共同親権にしようじゃないか、という声が出てきています。
 
共同親権を導入することで、
離婚後も両親がともに子育てに責任を持ち、
親子がきちんと面会交流を行うことで、
子どもの健全な成長をはかりたい考えなのですってー。
 
ほぉ。
これだけ聴いたら、その方が良いように、聞こえるかもしれません。
 
 
でも、メリットもデメリットもあるようです。
世間の声は、検索していただくことにして
(共同親権・メリット・デメリット とかで)
 
私の周りのシングル家庭を思い出したときに…
離婚はしたけれども、養育費は毎月支払われていて
ときに、お子様はパパにも会って遊んだりしている…
と言う家庭もあるけど、
 
パパからのDVを避けるために
命からがら、子どもと一緒に逃げ出して、
やっとこさっとこ、
親子で安全な生活を目指している家庭もあります。
 
パパからのDVを受け続けていても、
子どもたちのパパを犯罪者にしないために
暴力を受けたことを、訴えるのを諦めたママもいます。
 
そういうご家庭のことを考えたときに
「共同親権」
って、どんな意味があるのだろう…
と思ってしまいます。
 
ママのため、ではなくて、子どものため、と言う意見があるのはわかりますが
ご家庭によっては、面前DVといって
子どもの目の前で、パパがママに暴力を振るったことで
子どもを心理的に虐待してしまっている場合もあります。
 
 
こうした現実がある中、
共同親権を考えるとしたら、どうしたらよいのか。
話し合いが続けられている中で、ある国会議員さんから出てきた
「耐えられるDV」という言葉。
 
そんな言葉、あるんかい?
どういう意味なんだろう?
DVを受けていると訴えている人に対して
「もっと我慢が出来るんじゃないのぉ~」
という意味で、言っているのかな?
 
100歩譲って…
ご自身のこれまでの人生で、
辛い仕打ちや暴力から、耐えて耐えて、耐え忍んで生きてこられたと
考えてみようかな。
 
でも、そうであるなら、なおさら、
暴力から逃げてなんとか生活している人を
応援して欲しいですね。
 
自分も耐えたから、あなたも耐えなさい!
というのではなくて。
 
 
共同親権について、今、法務省が
パブリックコメントを募集しています。
 

匿名でも出せますし、

これを出したからと言って

個人が特定されると言うことはないそうです。

シングル家庭の方でなくても、出せます。

 
任意の意見を募集されています。
 
「え~どうやって出すの?」
「そもそも、どんな見直しをしているの?」
「具体的に、どうやったらいいか、わからない~」
と言う場合は、こちらのサイトで詳しく紹介されています。
 
 
「いま、うちは、関係ない気が…」
というご家庭もあると思います。
でも、家族の制度に関する法が変わるかも?ということで
話し合いがされています。
 
今、は、関係なくても、仲良くしているご近所のご家庭が、とか
将来、わが子の家庭が、とか
身近でなにかあるかもしれません。
 
パブリックコメントは、2月18日0時までの受付です。
ということは
2月17日までのうちに、意見を出すことが出来ます。

 

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