既に記憶が曖昧な部分もありますが

これ以上忘れないように

ざーっと書き留めておきます。


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2024.06.24 

am 3:00

寝ていると、突然ぱちっと目が覚めて

じょーっと何かが出る。

お昼頃にぶるんとしたおりものがあったので

これがおしるしってやつ?とか呑気に思っていたことを思い出す。

トイレに行って液体を確認すると

薄ピンク色。

"あー、これが破水ってやつかもしれないなぁ"

と思い、産院へ電話連絡。

多分破水だと思うので、入院の用意を持ってきてください。と言われる。


さてここで、プチ関門。

我が家は、究極のエコスタイルのため

夫も私も運転免許証を持っていない。

そのため、毎日GOアプリと睨めっこして

何時までならタクシーが捕まるかを観察していた。am1:00-4:00が厳しいことはあらかじめ想定できていた。よりによって、現在3:30。

とりあえず、地元の1番大きなタクシー会社にタクシー依頼の電話をするも、1:00〜5:00は受付をしていない旨が自動音声で流れる。

困った!

致し方なくGOアプリ

ただいまのお時間は車がありません!

なんて出てくる。 

困った!

○○(住んでいる地域) タクシー

とググると、1社だけ営業時間が4:00までの会社を見つける。

助かった!現在3:30

即電話をすると、

電話をとっていただきタクシーをお願いしたい旨と住んでいる地域を伝える。

しかし、その地域は今はいけないと言われてしまう。

いつもの言うのはタダ!精神で

"何分でも待ちますから、どうしても今から病院に行かなければならないのです。"

とお話し(いや、ゴリ押し)したところ

今から20分くらいで着きます

と言ってくださった。


助かった!

この20分の間に

夫を起こし、陣痛鞄・入院鞄の最終チェックを。


妊娠後期のお散歩中、肌身離さず持ち歩いていた

破水セットを開封し完全破水に備えた。


割とすぐにタクシーが到着。

夫と共に、ドキドキしながら産院へ向かう。

とても良い運転手さんで、私の身体に負担がかからないようにゆっくり走ってくださった。


産院へ到着。

夫はタクシーで待機。

意味不明に重い荷物も、助産師さんがひょいと持ってくださり、処置室へ。

検査をして

うん。破水っぽいね。子宮口はうっすら開いている。このまま入院しましょう。とのこと。

このことを、病院の外のタクシーで待機していた夫に電話で伝え、夫はそのまま帰宅。

私は入院。うっすら生理痛のような痛みが既に始まっていた。


これが陣痛なのかな?

と思いながら、念のため陣痛アプリで感覚を記録。とはいえ間隔はバラバラで、助産師さんからも、とにかく今は寝ること とアドバイスを頂く。


5:30ごろから、生理痛の痛みが少し強くなってきて、寝ようにも寝れない。。。間隔をちゃんとつたえなきゃ!と思い陣痛アプリと向き合う。

様子を見にきてくださった助産師さんに陣痛アプリで履歴を見せるも、

まだまだやね。もうアプリつけなくて良いよ。

とのこと。


うっすら1時間弱の睡眠を取り、朝を迎えた。


8:00 

部屋に朝食が運ばれてくる。

夢にまで見た産院でのお食事♡

とっても美味しそうな朝食で写真に撮って夫に送りつける余裕アリ。そして、完食。


9:00

日勤の助産師さんと対面。

先生の診察。

ほんまに破水かー?子宮口は1センチ強空いてるけど、まだまだ高くて厚い。

と言われる。

陣痛が来たら良いけど、来なかったら問題なので薬を使います。

まあ、ゆっくり過ごして。


と言われる。

助産師さんからも、

寝てるよりも座ってる。座ってるよりも立ってる。立ってるよりも歩いてる方が陣痛が進みますよ と言われる。

まずまず強い生理痛が定期的にくるものの、感覚も定まらず、とりあえず動き回ろう!と決心する。


昼前くらいから痛みのレベルが強くなる。

あーーーーっと声が出るほどの痛みがある時と

息を吐くだけで耐えられる痛みの時と

2パターンの痛みが交互にやってる。


いよいよ陣痛だ!

と思い、再度陣痛アプリで記録。


診察に来てくださった助産師さんによると、

陣痛を起こす脳と、アプリを記録する脳は別々だから、もうアプリはつけなくて良いよ。これをしている人、お産が全然進まないから

と言われ、もうアプリは触らなくなる。


12:00

美味しそうな昼食が運ばれてくる。

陣痛の間に、半分くらい食べる。


声を我慢できないくらいの生理痛。

助産師さんに教えていただいた

ふーーーーーーーーーー

鼻から吸う

はーーーーーーーーーー

鼻から吸う


の呼吸をひたすら繰り返し

陣痛の合間にはウトウトする。


それでも痛い。

相変わらず痛い波と我慢できる波が交互にやってきている。


昼過ぎ?

診察してくださった助産師さんの手により

完全破水。

子宮口4センチ


ひたすら

座った体制で

はーーーーーーーーーー

ふーーーーーーーーーー

の呼吸を繰り返す。

そして寒くて部屋の冷房を消す。


15:00ごろ診察してくださった助産師さんによると

子宮口は開いていないけど、薄くなってきている

そして今の診察で完全破水。

とのこと。

早かったら明け方に赤ちゃんに会えるかもね!

髪の毛ふさふさだよ

と言っていただき、期待を持つ。


晩御飯を食べた記憶はない。

だけど多分食べたんだと思う。


そうこうしているうちに

夜勤の助産師さんに交代する。

診察するも、4センチあたりで停滞。

夜のうちにお産が進むかもしれないので、

LDR室へ移動する。

ここなら声が出ても大丈夫と言ってもらい

少し安心する。


相変わらず

あぐらをかきながら

ふーーーーーはーーーーーー呼吸。

そろそろ本当に痛い。

もう生理痛の域を超えている。

トイレに行こうものなら

内臓の位置が変わるのか

激痛が襲って来る。トイレの中で悶絶。

また、体制を変えても痛みが増す。


0:00ごろ

交通手段のない夫を心配してくださり

急にお産が進む可能性もあるので夫到着。夫による立ち会いが開始される。

今までずっとあぐらの姿勢で陣痛に耐えてきたけれど

姿勢を変えた方が良いとアドバイスいただき

右を下にして横になる。

悶絶。

捻れるような痛みに耐えられず

あーーーーーーーーーーと声が出る。

声帯を傷つけたくなかったので

なるべく声門を開いで呼吸に声が乗ることを意識した。

(これは陣痛のいきみ逃しではなく、完全に自分の楽器を守るための手段 笑)

ここで息を吐く時に、どうしても腹直筋でコントロールしようとしていることに気づく。

力を抜くための呼吸が、逆に力みになっている。

これは、歌う時に何よりも邪魔な運動であることを痛みに悶絶しながら再認識した。

この例えようのない痛みの力を借りて、なんとか力まずに息を吐く練習にしようと自分に言い聞かせる。

しかし、痛い。

夫に腰を円を描くようにさすってもらう。


トイレに行こうとして、姿勢を変えるたびに激痛が襲う。

陣痛の波とか関係がない。

動くと痛い。


そして他にお産が進んでいる方が現れたため、LDR室から陣痛室に移動する。

移動も激痛。

そして、なぜかずっと寒い。

寒くて震える。

仰向きになると、足がガクガク震えるので

痛みに耐えて右を下の体勢で明け方まで過ごす。

ちなみに、夫はその間もずっと付き添って腰をさすっくれていた。

まさに、不眠不休の付き添い。

寒い寒いという私のせいで、エアコンのかかっていない部屋で

NSTのモニターを見ながら、お腹の張りに合わせてさすってくれていた。

陣痛の間は夫もウトウト。。。

私は、襲ってくる陣痛の波で起きれるが夫は私の呻き声に起こされ

精一杯腰をさすってくれる。

これを明け方まで。。。

思い返しても、もう二度とできそうにない。


明け方、助産師さんの診察で子宮口は5,5センチくらいだと告げられる。

破水してから24時間が経ったので、そろそろ感染のリスクが上がる。

朝になって先生の診察で、陣痛促進剤を使うかどうか決まることが告げられる。


8:00

朝ごはん。

いつLDR室に戻ったのかもう覚えていないが

いくらなんでも今日中には分娩になるので

少しでも食べられるものを食べようと

牛乳、スープ、ぶどう3つ、パイナップル(大好物)を食べる。

残りは夫に食べてもらう。(よくYouTubeで見るやつ)


9:00

先生による診察。

陣痛の進みが弱いので、促進剤の点滴を開始するとのこと。


もうこの辺りから

記憶が曖昧。

時間やNSTの値を気にすると陣痛間隔が遠のきそうなので

数字を気にしないようにする。


陣痛促進剤の投与が始まってから

痛みがいっそう強まった。

しかし、この痛みを否定しては一向に出産は進まないと腹を括り

受け入れる決意をする。

仰向きに寝ると、足がガクガク震えるし

寒いし。。。

右を下に横になり

頑張ろうーーーーーーー

頑張るーーーーーーーー

と言い聞かせる。

助産師さんにずっとここにいてくださいと

無茶な要求もする。

夫はひたすら私の腰をさする。


どれくらい時間が経ったのか体感はないが

いよいよ、いきんでいいよのお言葉が。


いきみ方なんてサッパリわからないけれど

自然に下腹部に力が入ることが何度かあった。

でも、毎回上手にいきめたわけではない。


仰向けになり

ベッドは平のまま、お腹が痛くなってタイミングで2回深呼吸。3回目で目を開けていきむ。

目を開けいきむのとっても難しい。夫は私の頭を支えてくれる。

そして、よく見る足を上げてお股を開いてって体制じゃないことに気付き

「私、何をしてるんですか?いきむ練習ですか?」と珍質問。

なんどいきんでも、何にも進展しない。

そのうちに、陣痛間隔が開いてきてしまったので

促進剤の量が増える。

また痛みも増す。

もう帝王切開にしますか?と自分から謎の提案。

「ううん、赤ちゃん元気だからしなくていいよ。」と冷静な助産師さん。


そしてよくYouTubeでみる出産シーンの体制へ!

ああ、お産が進んでるんだ。これで生まれる、

と安心するも、全然産まれない。

ベッドの大きさと私の体の大きさが不釣り合いで

効率的に力が使えていない気がした。


先生が来て、何度かいきむ。

アミーナもルチアもヴィオレッタも歌った気持ちでいきんだけど

全然出てこない。。。夫も私のいきみに合わせて全力でずっと頭を支えてくれている。

やっぱり歌の時も私の身体の使い方が悪いのか。。。と

極限状態でもソプラクートへの執着は手放せなかった。


多分また時間が経って

先生から「そろそろいきんで2時間が経つので、分娩時間も長時間ですし、医療の力でお手伝いします。」

と伝えられる。



「え、もう2時間も!?医療の力ってなになに!?」とプチパニック。

そしてゾロゾロと人が増える。

今まで上の手すりを掴んでいきんでいたけど

下にも手すりがあることを教えてもらえる。

「えーはよ言ってやー。こっちの方が力入れやすいし。。。」

と内心思う。


そして、einを切開され、いきむ。

出ない!

あきらたとき

「おなかいたいならもう一回いきむ!」と助産師さんに喝を入れてもらい

渾身の力でいきむ。

声が漏れる。。。

「声出さない!」と再び喝を入れられ

声を漏らさずいきむ。高音とか歌とか関係ない。


「もういいよー、下見て!!!」

の声で下を見ると、我が子が半分出ている!!!!!!!

そして我が子の全てが出て大きな産声が聞こえた。

私が陣痛中叫んでいたのと同じような声で。

2024年6月25日 14:14。


長かった。こんなに時間がかかると思っていなかった。

とにかく無事に我が子を出産できてよかった。

そして胎盤の排出。

身構えていたけれど、これは想定よりは痛みは少なかった。


その後処置。

これが非常に痛い。

もうちくちくちくちく、想定の20倍の長さを縫われている気がした。

もう終わるかと思った頃、先生が「糸追加で40センチ」と仰っているのを耳にした時

「ここから40センチも縫うの!?」と気が遠くなり

「先生、痛いです。」というも

「先生は処置中です」と怒られる 笑


処置が終わり、2時間ベッドで横になったまま過ごす。

我が子を見たいけれど

到底ベットから動けそうになく

ずっと横になっている。


晩御飯が運ばれてきて

食べれるものだけ食べる。

夫は帰宅。こんなに長時間立ち会う夫も珍しいだろう。

大変だったと思う。


トイレに行けたら部屋に帰れるのだが

肝心のトイレが行きたいのに何も出ない。。。

困ったなと処置をしていただき、もうしばらくLDR室にいることに。


うつらうつらし、ある程度時間が経ったところで

助産師さんと共に自室に戻り

爆睡した。


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もう忘れているところもあり

完全に誰得レポです。

しかし、歌ってるから呼吸法はokってことはないし

高音を出す感じでいきんでも産まれないことは

声を大にしてお伝えしたいです!!!!!!!!!!!