Fでギターを挫折しないために | あくせくしたってはじまりませんぜ

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とか言いながら、けっこうあくせくしちゃってるんですが。
まあ、できればまったりと生きたいなあ。



もう「ギターあるある」の代表だが、「Fコード」で挫折してギターを諦めた人が、有史以来世界中に10億人はいるだろう。(当社調べ)

 

じゃ、どうしたら挫折せずにすむのか? ということでいろんなアイデアが紹介されている。一番多いのは、「セーハしないで弾く押さえ方を使う」なのだが、私はこれには大反対だ。
なぜなら、これで仮にFを乗り切ったとしても、それではBはどうする? ていうか、一切のハイコードが弾けなくなるじゃないか?

それで、私の主張は、
とにかく気合いで弾く! 鳴らなくても気にしない。
だ。

別に精神主義とか根性論ではない。
「F」なんか、最初からちゃんと弾けた人なんかいるはずがないのだ。ジェフ・ベックだって、エリック・クラプトンだって、スラッシュだって、布袋寅泰だって、押尾コータローだって弾けなかったはずだ。
だから「弾いてるつもり」だけで結構。そのうち少しずつ鳴るようになるのだ。
「ゴンゴン」「ガリガリ」という音を気にするからイヤになるのだ。そんなの無視無視。「鳴ってるつもり」でいいのだ。

まあ、それでも「ちょっとぐらい弾けてる実感がほしい」という人には、あまりお薦めはしたくないのだが、エレキギターを使いなさい。何なら楽器屋の人に、「0.08の弦を張って下さい」と言えばよい。無茶苦茶細くて柔らかい弦だ。これだったら、多少は音はするだろう。
でも、ほんとはこれはお薦めしない。というか、最初からエレキギターを弾くのはお薦めしない。というのは、最近の教則本とかYouTubeでは、「エレキギターの弾き方」というと、必ず「TAB譜」というのが登場して、「意味なんか考えなくていいから、とにかくこの位置に指を置いて弾け」って指導する。
これはダメだ。「意味」が大事なんだ。この悪影響のせいで、最近の軽音楽部の子なんか、「コード」を知らない子がふつーにいる。それじゃ「ギターが弾ける」とは言わない。好きな曲は弾けるかもしれないけど、その曲しか弾けない人がいっぱいいる。ギターっておもしろい楽器なのに、それじゃあまりに悲しすぎるのだ。
だから、やっぱり前言を撤回する。やっぱりエレキギターじゃなくてフォークギターを弾きなさい。それで楽器屋さんに「コンパウンド弦というのを張って下さい」と言いなさい。これは、フォークギター弦では一番柔らかい弦。高級品なので、ちょっと高いけど。それくらいは我慢しよう。


【おまけ】
邪道だけど「フォークギターにエレキギターの弦を張る」という裏ワザもあるよ。
これはたぶん楽器屋さんは嫌がるだろうから、ギターを弾ける知り合いにやってもらおう。

あとはとにかく「鳴ってるつもり」でひたすら弾く。
継続は力なり、だよ。マジで。あきらめたらそこで試合終了だから。

 

【おまけのおまけ】

そうそう、ガットギター(クラシックギター)でやるのは、かなりお薦めです。弦がナイロンで柔らかくて、指が痛くならないし。きちんと押さえるクセも付けられるし。


それから、ここからは、頼める知り合いに読んでもらったらいいんだけど、「半音下げチューニング」とか「1音下げチューニング」もあるよねぇ。まあ、フォークギターで1音下げるとダラダラになっちゃうかもしれないけど。