今朝の「虎に翼」。
星家にやって来た寅子と星家の子供たちとの摩擦。
ああいうのを見ると、「やっぱりインテリというのは情がなくて冷たいんだな」と思った人も多いだろう。また、某秋篠宮家の親子関係を連想した人もいるかもしれない。
で、私の感想だが、うちは別に名家でもインテリ家庭でもなかったが、私個人はあんな風にいつも考えてた。異様に個人主義的で、自分の部屋を出る時は必ず施錠していたし、食事の時も、パジャマのままで食べることはなかった。(必ず着替えて居間に降りる=自室以外は外界だから)父親や母親に対しても星家の子供のような醒めた考え方をしていた。
ただ、彼らのようなことを言ったり、態度をとることはなかった。
ドラマの中で、寅子を攻撃する兄について妹が「お兄ちゃんは子供だから」と言っていた。思わず笑ってしまった。うちの兄貴が子供だったから。
ただ、そう言う妹の方も結構子供だなと思った。ああいう発言や態度は。
翻ってうちの場合、もちろん父親がDV体質で言うのが恐いというのはあったが、それ以前に「理解し合えないなんて当たり前だし、いちいち問題点や不満を指摘してたら、家族というフィクションは成り立たない」という前提で生きてた。そんな自分を振り返ると、ああいう不満を言うということは、星家の子供たちはそれだけ「家族」の存在を信じているのだから、オレよりはマシなんじゃないの?と思った。
親に対しては不満と軽蔑しかなかったし、「こんな家出て行ってやる」と言いたい願望は切実にあったのだが、親に養育されたことを棚に上げるみたいな甘ったれたことは絶対イヤだったので、確か高3の時風呂の中で「親への負債はどのくらいあるのか?」というのを計算したことがあった。それで「少なくとも2000万円は下らない」という結論を得て、「くそう、2000万円手渡して、『もう親でもなければ子供でもないと諦めて下さい』と言いたいなあ」と歯ぎしりしたのを明瞭に覚えてる。なんてイヤなガキだ。
で、他日、父親と兄が言い争いになって、定番の「誰に育ててもらったと思ってるんだ!」に対して「子供を養育するのは親の義務だ!」とゴミのようなセリフを吐いたのを見て、「こいつ、どんだけバカでガキなの?」と冷笑していたのでありました
考えてみると、うちの家、ほんまに終わってるなあ。

