「床屋談義」とか「飲み屋の雑談」とか「便所の落書き」とか「噂話」「悪口」なんかは大昔からありました。
それが、ネットによって公然化してしまった。日の目を見てはいけないものが日の目を見るようになってしまった。しかも、並列的にあたかも「言論」であるかのごとき形で露出してしまうようになってしまったことが悲劇の根本原因ですねぇ。
さらに、ユーチューバーとかの影響でしょうが、無知丸出しのただの暴言が、評論家気取りの形を取って書き連ねられるようになったもんだから、ほんとどうしようもない。一億総評論家気取りの世の中。
もちろん、自分の知識や思考のレベルをわきまえた人もいるわけだけど、そういうのが全くないヤツ=頭の悪いヤツに限って大言壮語する。
「言論の民主化」とは、かくも恐ろしいものだとは、私も全く予見できませんでした。
せめて、発言にグレード分けでもできたらよかったんだけど。
東大教授のコメントと便所の落書きが、隣り合わせに同じような顔をして並んでいる現状は、ほんと絶望しかありません。
しかも、さらに絶望的なことには、Facebookでもブログでもツイッターでも同じなんだけど、しっかりと考察された言論はほとんど読まれず、短絡的で直情的で極端なものがバズったり、支持を受けたりするわけです。
私個人の経験で言っても、一杯あちこちにいろんなことを書いてるけど、一番(ちょこっっとだけ)バズったのは「車で走ってたらイノシシに出くわした」ですからねぇ。
推して知るべしですわ。
【おまけ】
何かねぇ、びっくりするくらい無知な人が、よせばいいのに政治コメントなんかしてて、どうも「批判する人=左翼」って思ってるらしくて、極右の論客を「こいつは左翼だな」とか言ってて、もう世の中は修復不能なまでに劣化しているのです。
