電車の中で大きな声で話す西洋人の方々と乗り合わせた。
不思議とアジア人が大声で話していると眉間をしかめる方がいるが、西洋人に対しては寛大な人が多い気がする。
彼らが話す言葉の音域が低いからだろうか。
それよりも、
電車に乗ったとき、大きな声で話す西洋人6人の輪の中にうっかり入り込んでしまった。
彼らは大柄だったので奥に行くことができず、
また2駅で降りることもあり、
私もそこから動こうとはしなかった。
地下鉄に乗ったのだが、
彼らの話し声は、地下の音にかき消されることもなく、私の頭の上をはっきりした音で飛び交っていた。
狭い車内で、
そんなに大きな声で話さなくてもよかろうにと思った。
その状態をぼーっと感じていると、
ある人は、アルパチーノみたくのけぞりながら笑い、
ある人は、自分で話した内容に笑い、満足そう。
せっかくなので、こんな時はどのように感じ方をシフトしようかと考え、決めた。
海外に勉強しに来ている留学生になることにした。
すると、留学していた時のトキメキが蘇り、
なんだか今置かれている状況が楽しくなり、
留学生の私に聞こえやすいように大きな言葉で喋ってくれているように聞こえ始め、
海外で勉強している自分を誇らしく思い、
最終的には6人ではなく、私を含め7人の輪となっていた。
この妄想で過ごした時間は素晴らしく、
目的の駅で一人だけ降りるのに違和感すら感じた。
結局、目の前の状況はどうであれ、
自分の考え方次第で、感じ方は変えられるのだ。
状況を変えようとはせず、
自分の感じ方を自分が好きなジャンルに変えた方が、当然のことながら心地よく過ごせる。
外で起こっている出来事に左右されることなく、自分の想像力を巧みに使い、
その場をいかにして自分好みのものにしていくか。
日々無意識に、自動的に湧き出てくる感情を、
意識的に快適な方にシフトする。
こうやって好きなように作り上げていけるからこそ、人生は楽しいのだ。
🌻それには、自分がいま何を感じているのかと、内面に集中することが大切です。