新シリーズ『最強エンジニアの偉業』を立ち上げてはみたものの、はっきり言って、著名エンジニアって皆さん今や元エンジニア上がり、若しくは、エンジニア兼任での大プロデューサーに転身してましてな。 米国勢では、ブレンダン・オブライエントム・ダウドチャド・ブレイクボブ・クリアマウンテン等。 大英帝国では、『辣腕プロデューサー』編で取り上げたアラン・パーソンズを筆頭に、イエスやらELPでお馴染みのエディ・オフォードやらポリスを成功に導いたヒュー・パジャムナイジェル・ゴッドリッチやら・・・押しも押されもせぬ人達ばかり。 今更ながらアル・シュミットみたいな人ってホント稀有な存在だと再認識させられまして・・・

と言う訳で、このシリーズもうちょっと頭捻って続けますわ。 

➡︎弊ブログ:最強エンジニアの偉業①

 

して、もう一つ、年末恒例の『巨星墜つ!』シリーズの方ですが・・・

いやあ〜、今年はこれがさっぱり墜ちませんなあ(^0^)

 

あのジンジャー・ベイカーが逝ってしまい、いよいよ70年代を席巻したレジェンドの訃報連鎖が始まってしまいやせんかとショボーンショボーンショボーン いや、勿論!そんなものは期待していませんでしたよ。 ブログのネタとして悲しい知らせを待つなんてことはブーブーブー皆さん、来年もバリバリ現役の活躍を期待してますチョキチョキチョキ

 

でやね、今年は最後のまとめでこの人を取り上げようと思ってはいましたが、実際、ベイカー氏と並ぶ、今年最大の巨星墜つ!となりました。

 

先ずは映像から♫

ドクター・ジョン!!! と言えばブルース界の重鎮にして、亜米利加南部はニューオーリンズのドン! 映像はザ・バンド「ラスト・ワルツ」から♫南部独特のアーシーな感じが堪りませんねえチョキチョキチョキ 

 

正直言って私の場合、この人は完全に「後追い」で聴いた人。 当時、南部系音楽でリアルタイムで聴いてたのは、レオン・ラッセルトニー・ジョー・ホワイトとか。所謂アメリカの「ルーツ・ミュージック」と呼ばれる南部中心の土着音楽♪ 黒人はディキシー・ランド・ジャズブルースゴスペル等。 一方白人は、カントリーフォークテックス・メックスなんか、それらが合体してスワンプ・ロックなんつうカテゴリーが生まれ、オールマン・ブラザースレイナード・スキナード等魅力的なバンドも続々と! クラプトンもすっかり心酔してしまった世界でした♪

 

して、件のドクター・Jに関しては、80年代の大英帝国勢の大躍進!ソウル音楽への回帰現象が原点と言っても良いほどで、その頃に戻って改めて代表作を聴いた結果、この人が見事ストライク・ゾーンど真ん中にはいって来た訳でして。 いやあ〜良い音楽ってのは何時まで経っても色褪せることなく、心に響くものですよねえ♫

 

72年のセカンド・アルバムにして出世作の"Gumbo" !!! 

当時から見て更に古き良き時代の南部ルーツ音楽を蘇らせた作品として、高い評価を得ました! ジャケもグッド!グッド!グッド!

 

更に翌年リリースの"In The Right Place" !!!

 

このアルバムからはこの曲がベスト10入りの大ヒット♪  これをクラプトンとの共演ライブ映像で♫ 96年!

クラプトンが70年代半ば以降、どれほどこの世界に傾倒して行ったか納得♪

 

同73年にはこんな作品も! マイク・ブルームフィールド!ジョン・ハモンドとのコラボによる"Triumvirate" (邦題:三頭政治)! 

当時流行った南部ルーツ系の「スーパー・グループ」!ってか! いや、実際とてもスーパーな連中です♫

 

しかし、私にとって最も興味深いのは68年のこのデビュー作"Gris-Gris" !!!  これは面白い! 彼の名前の由来となっているヴードゥー教の文化を下敷きにしたサイケのドロドロとした世界♫ そうそう、60年代後半はサイケですよ!

もし彼があのキャプテン・ビーフハートとコラボしてたら!!! バカボン・パパも真っ青な世紀の大傑作が生まれていたか、リリース後即発禁となり、この世から抹消されていたか。

 

こんな具合でして・・・

古き良き時代のニューオーリンズの音楽、それが彼の代名詞というか、もう彼自身がそのオリジナル化してしまった感がありましたが、この路線で進んでいたら、稀代の南部系プログレッシブ・ブルースが完成してたんでしょうねえ♫   ま、キャプテンが先にやらかしてますがねチョキチョキチョキ

➡︎弊ブログ:絶対にこれから聴いてはイケないロックの名盤3選!

 

このアルバム最後の曲は色んな人達、バンドによってカバーされてスタンダード化♫ これなんかどうですかね♫

ピーター・フランプトン在籍時の再登場ハンブル・パイ! ディブ・クレムソン加入後の73年、大阪厚生年金ホールだったかな、ライブを観に行きましたが、本当にええバンドでしたねえ。 スティーブ。。。アンタ、燃えてしまったとはショボーンショボーンショボーン

➡︎弊ブログ:血管切れそうなくらい煮え滾る一杯入魂のブラックコーヒー

 

最後に、今年3月に亡くなったこの人、彼も白人ソウル界に大きな足跡を残し、多くのフォロワ達ーに敬愛されました。

元祖美声ブルーアイドソウル♫

 

スコット・ウォーカーことスコット・エンゲル 享年76歳

ドクター・ジョン 享年77歳

 

合掌お願いお願いお願い

 

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