ハイ!舌好調?のこのシリーズ、前回の流れで行くとやはりこの人でしょう!

Steve Lillywhite !!!  70年代後半、パンク以降の大英帝国ロック音楽に

ニュー・ウェーブという大ムーブメントを起こし、数多くのミュージシャンの作品を手掛けたと言う点でこの人も第一人者候補でしょうね。 しかも、彼らが80年代に

商業的大成功を収める前の黎明期と言うか、ファン的には最も思い入れある時期の

荒削りながらも新鮮な作品群。 グラミー賞5回受賞の大巨匠の最も偉大な功績は、

寧ろそれらにあるのではと思います。

 

その先駆けとなったのはこの作品!

Ultravox !!!  77年のデビュー作! ブライアン・イーノとの共同プロデュース。

全てはこのパンク作品から。 まあ、このバンドのことを書き出すと長くなるので

端折りますが、プロデューサーがスティーヴからコニー・プランクに代わっての

3作目”System Of Romance"や、更に中心人物のジョン・フォックスがが脱退し、

よりポップなセンスを持つミッジ・ユーロが加入して80年に放ったこのアルバム

以降のヒット・アルバムを代表作と位置付けるファンが多いですが、言って見れば、中心人物が入れ替わった第二期ウルトラヴォックスに最も大きな影響を与えたのは、

他でもない黎明期の彼ら自身であることは明らか。

もはやパンク色は薄れ、後にPet Shop Boys等のフォロワーを生むことになる華麗で

エレクトロポップなユーロビートの世界! しかし、その大元はやはり最初の2枚!

 

久しぶりにこれ行ってみませう♪

日本でもCMで流れてましたよね、確か。

 

そして、多くのフォロワーを生んだウルトラヴォックス黎明期の2作品に続き、次の

偉業となったのが・・・

何と言っても80年のこれですよねえ! ここから始まったU2 !!!

詳しくは前投稿をご覧下され!➡︎弊ブログ:辣腕プロデューサーの偉業⑦

 

更に怒涛の名作ラッシュ! ちょっとU2と前後しますが、この2枚のアルバムも!

 

XTC !!! 79年の"Drums And Wires" 、80年の大人気作”Black Sea"!!!

これも再登場です!➡︎弊ブログ:裏ビートルズの裏作品=???

 

同年80年にはこの人も!

商業的に大成功したのは後の"So"ですが、このサード、或いは次の"IV"がやっぱり

好きですね♪  一つ一つの音のエッジが立ってて脳波が揺さぶられる感覚。 ここらが

元々テープ録音エンジニアのスティーブの仕事でしょうね。

 

このアルバムのハイライト、ケイト・ブッシュとデュエットした名曲"Game Without

Frotiers"は実に多くのミュージシャンがカバー! 今回はこの人で行って見るか♪

唄はご愛嬌ですが(^_^)流石のギターは滅茶カッコええです!

オリジナルはこちらで♪ ➡︎弊ブログ:並び立つ大英帝国ブログれ界の両雄<前編>

最近は、何とスティングともこの曲をデュエットしているようです♪

 

さて83年、U2がアイルランドならこのバンドはスコットランドから!

Big Country !!!   デビュー・アルバム"The Crossing" !!!  

 

更に翌84年、再びスティーブのプロデュースによるこのセカンド"Steel Town"

全英1位の大ヒット!

 

デビュー盤からはオープニングチューンのこの曲が大ヒットしましたね!

U2ほどの高揚感は感じませんが、スコットランドらしい豊かな自然を描いたような

スケールの大きさと牧歌的田舎センス?がアメリカでも大受け、この曲は日本でも

柳ジョージさんなんかがカバーしてました。 90年以降はノーチェック状態ですが、まだ現役でやってるようです。

 

さて、もう一人大物を挙げて置かねばなりませんね。

80年代、大英帝国で絶大な人気を誇ったThe Smithのフロントマンとして活躍した

Morrissey ! ソロ転向後も勢力的な活動をしていましたが、90年代半ばの円熟期の

作品3枚をスティーブがプロデュース! 中でもこの”Vauxhall And I"は人気作!

 

この人、スミス時代から実にいい曲書くんですよね♪

いつ聴いても後味が良いと言うか、透明度の高いの極上ポップソングですよね♪

 

それにしても、このモリッシーと言い、XTCと言い、未登場のエルビス・コステロ

ロビン・ヒッチコックなんかもそうですが、大英帝国の至宝とも言える才能溢れる

ミュージシャン達、日本での一般的知名度低過ぎません? 勿論、コアなファンから

「アンタ何を言ってんの?」と一蹴されそうですが、音楽情報の主流がアメリカ経由だった為、アメリカで成功しなかった人達の好作品は見過ごされて来たという悲劇。

売れた売れてないかでなく内容なのにねえ。 勿論、「一般的には」ということで、

日本でもロック・ファンからは高い評価を受けてます、一般的には。 ん???

 

これまでにプロデュースに関わった作品が500を超えると言われる巨匠スティーブ・リリーホワイト。 もうこうなると、表も裏もありませんが、主なメジャーな人達の

作品を挙げて置きますと・・・

 

Simple Minds   "Sparkle In The Rain"

Siouxsie And The Banshees  "Scream"

Talking Heads  "Naked"

The Rolling Stones   "Dirty Work"

Thompson Twins  "Set"

The La's  "The La's"

Travis  "Good Feeling"

Dave Matthews Band  "Under The Table And Dreaming" 他多数

Crowded House  "Time On Earth"

Counting Crows  "Hard Candy"

Chris Cornell  "Carry On"

・・・・・・・・・・・・

 

こうして見ると、70年代後半の大英帝国のパンク以降のニュー・ウェーブなバンドを次々と手掛けたという印象ですが、敢えてそれらを表とすると、異色に映る裏は

この人かも知れません。

Chris Cornell !!!  サウンド・ガーデン、オーディオスレィヴを経て、2007年に

放ったソロ第2弾! 先ず、スティーブがプロデュースを手掛けたということには

驚きがありましたね。 あの90年代オルタナティブの雄の作品をどう料理するのか?

果たして巨匠が出した答えは・・・

原曲とは別物! 故自称KOPに聴かせてやりたかったですねえ! ソウル=魂とは

こう言う風にやるんだぜっ!ってな!

 

そのクリスも帰らぬ人に・・・➡︎弊ブログ:消えゆくオルタナの恒星達

 

しかし、今日は過去の投稿ブログの紹介が多いですが、それはつまり、スティーヴが

それだけ多くのミュージシャンに関わって来たことの証! やはり巨匠です。

 

御歳63、まだまだバリバリの現役プロデューサーとして、次なる「裏」の栄冠は

誰の頭上に輝くのか? えっ?あの忘れられたダフィーなんてどうかって?

それ!全面的に支持しますとも!!!

最後のおまけですが・・・ ➡︎弊ブログ:あの人は今・・・そしてこの人は???