ここ数年じわじわと復権の兆しを見せていたLPレコード、メジャーなアーティストも

初版からCD、LP同時にリリースする等、いよいよ完全復活? まあ、利便性の高い

CDや、ダウンロードという音楽メディアに再び取って代わることはないでしょうが、

そのダウンロード派が、音源は直接PCやらスマホに取り込むけど、ジャケが欲しくて

LPを買うという向きもあるそうな。 なるほど、アートとして楽しむ訳ですな。 

勿論、懐かしくて再び買い求める人もいるだろうし、それぞれのライフ・スタイル、

好みで様々な選択肢があるのは結構なこと!

 

思えば、CDなるものがこの世に登場してからちょっと経って、CDもCDプレーヤーも価格が落ち着いて来た頃、狭い家の収納スペース拡大と、高音質という誤った観念に駆られて、相当な数のLPを安価で処分してCDで買い直してしまったものですがT^T

たまたまCDでの再発がなかったもの、名盤やジャケの芸術点が高いと言った類のは

ガチ保! ジャケや盤の状態も非常に良く、つくづく売らなくて良かったとo(^▽^)o

 

今日は先ず、そんな一枚ですが・・・

Mari Wilson !!!  強烈な印象に残るビーハイブ頭のこの歌姫、80年代前半に

巻き起こった60年代ポップス懐古の波に乗り、82年にこの作品”Showpeople"

衝撃のデビューを果たすと大ブレーク! 一世を風靡します! 

 

シングルヒットとなった代表曲の"Boyfriend" !

ちょっと途中で音質が悪くなりますが、当時の映像としてはこれ位しか貼れるものがなくてm(_ _ )m     YouTubeにライブ映像が多々有りますのでチェックして下さい♪

 

しかし・・・

 

一体どうしたんでしょうねえ? 確かな歌唱力と魅惑的なボイス、心を揺さぶられるような楽曲、まさか一発屋で終わってしまうようなシンガーではなかったのですが、

85年に映画の主題歌にもなったシングル"Would You Dance With A Stranger"

リリースするとライブ活動に専念。 その曲自体はヒットすることもなく、人々から

忘れ去られようとしていた91年、"Rhythm Romance"という60年代ポップスと

スタンダード・ジャズをミックスしたようなアルバムを発表しますが、再び大コケ!

レコード会社も焦ったんでしょうかね、翌92年にはベスト盤的な2枚のコンピ盤を

リリースしましたがもう過去の人?

 

何故だか分かりません。 80年代の大英帝国と言えば、カルチャー・クラブから、

スタイル・カウンシル、シンプリー・レッド、ポール・ヤング・・・60年代懐古系

ブルー・アイド・ソウル全盛。 彼女なんか、その本命中の本命登場!みたいな感が

あったのですが・・・プロダクションと全く反りが合わなかったのでしょうかねえ。

 

しかし、2005年、久しぶりに三枚目のアルバムを発表すると、その後3−4年間隔で

カバー曲中心の作品を自身のレーベルからリリースしています。 まあ、ヒット曲や

ショー・ビジネスの表舞台から一歩引き下がり、好きな歌をいつまでも歌っていたいということなのでしょう。 その生き様は大いに理解できます。 そして、2007年

冒頭のアルバムジャケですが、ファン待望の初CD化! 未収録曲も加え全20曲!

決して一発屋としてではなく、今でも多くのミュージシャンが彼女の曲をカバーし、

敬愛されているようですグッド!グッド!グッド!

 

割と最近の映像がありました♪  もう蜂の巣は載っけてませんが・・・

すっかり懐メロ大会モードですが、今尚ご健在!!!(^_^)

 

そして、今日はもう一人いるんですが・・・この人!

Duffy !!!  

 

2008年3月、SuedeのBernard Bulterをプロデューサーに起用し、このアルバム

"Rockferry"で彗星の如く現れると、僅か1ヶ月でプラチナ・ディスク獲得!欧米で

チャート上位に食い込む大ヒットを記録します!

彼女自身の手による60年代ポップスを下敷きにした楽曲に乗せて、ソウルフルで

ちょっと舌ったらずなハスキーボイスで一気にファン層を拡大しますが、日本の

レコード会社の洋楽担当サボり過ぎ!# 国内盤が出るまで半年も掛かりました。

ま、私は輸入盤で買うので本来どうでも良いのですが・・・

 

ウェールズの田舎出身の彼女、正にシンデレラ・ガールとして駆け上がろうかという

勢いでしたが、この頃大きなライバルが存在しました。

はい!Adele !!! です! ダフィーがデビューする2ヶ月前、このアルバム”19”

衝撃のデビューを果たすと、翌年の米国グラミー賞では4部門にノミネート、最優秀新人賞と最優秀女性ボーカルパフォーマンス賞の二冠に輝きます!

 

アデルとダフィー、共に60年代ポップスを意識したソウル感溢れる楽曲を自ら書き、

タイプは違いますがハスキーボイスで聴き手の心を掴む、ここらは03年にデビューし

11年に薬中で逝ってしまったエイミー・ワインハウスの後継として、良く引き合いに

出されるところですが、取り敢えずはアデルが一歩先んじた格好となります。

➡︎弊ブログ:27クラブ! デヴィッド・ボウイの命日に想ふ

 

そしてデビューから2年後の2010年11月、待望のセカンドアルバム"Endlessly"

リリース!

米国のレジェンド的SSW、あのアルバート・ハモンドが作曲、プロデュースで全面的

サポート! NYとロンドンで長時間を掛けて収録されたこの作品、ジャケに表れた

彼女の自信に満ちた表情そのままに、期待を裏切らない出来栄えなのですが・・・

 

アルバムリリースから2ヶ月後、またこの人がダフィーの行く手に立ちはだかります!

アデルの2作目"21" !  世界19カ国のチャートで1位! 翌年のグラミー賞総なめ!

ビルボード連続上位チャートイン記録!歴代アルバムセールス記録の総塗り替え! 数々のギネス記録連発! こりゃ、到底敵いません!!!

 

そして・・・・・・

 

お〜い!ダフィー!何処行っちまんたんだぃ???

 

その後、15年にアルバム"25"で更なる高みに爆進してしまったアデルの活躍の陰で

新作の噂もなく、日本のユニバーサル・レコードのオフィシャルHPも10年を最後に

時間が止まったまま。 ただ、彼女のFBを見る限りでは、何だか楽しそうに生きてる様子ではありますが・・・

 

まあ、他人との競争じゃないんだから、自分は自分で良い作品を出せば良いんじゃあ

ないですか! それを待ってる人がいるんだから!とかFBに書き込んだら、速攻で

コメント拒絶リストに放り込まれるのかなあ( ̄_ ̄ i) ま、ミッシェル・ブランチは

14年も待たされてコケましたが、ダフィーはきっとまだまだやってくれるでしょう。

 

それまではYouTube映像でも楽しみながら↓↓↓

 

こんな良い曲書けるんだからね♪

 

気長に待ちませう!!!