こんばんは。mizukiです。



今日は、
fever phobia
について。




Photo by Winel Sutanto on Unsplash



娘の熱は下がってきて一安心。
朝には下がり夕方また上がる
を繰り返しながら、徐々に
回復していくのかなと思います。



ひさしぶりの熱で思い出したのは

fever phobia、熱恐怖症

です。



娘が保育園の頃、私もこれに
罹っていたと言えます。

38.5℃くらいまで様子を見て
娘を小児科へ連れて行ったら
もっと早く連れて来なさい!
と怒られて、それからは
37℃台でも連れて行きましたし

熱が出たらビクビクして
おでこを冷やしたり下げるのに
必死でした。

私の母はさらに重症です。

私が幼い頃、30分おきに熱を測り
お母さん、そんなに測っても
病状は変わりませんよ

と注意されたそうです汗



このfever phobiaについて
わかりやすい資料があったので
ご紹介します。

「こまったときの薬の使い方」
神戸大学大学院医学研究科小児科学分野
こども急性疾患学部門 池田 真理子

https://www.med.kobe-u.ac.jp/pediat/pdf/ikeda9.pdf
より引用させて頂きます。



熱恐怖症の主な症状
・こどもの体温を何度も測る
(こどもの状態より熱の高さに関心が高い)
・熱が高いと重症だと思っている
・熱が高いことが病気だと思っている
・熱が高いと脳に障害が起きると思っている
・ねつさましが効かないとパニックになる

p.12

・37.8度以下でも解熱剤を使用した
 → 無意味です。
・熱を下げる座薬を使うために寝ている子供を
 起こして薬を投与した
 → 逆効果です。
・薬が切れ熱があがったら使用限度を超えて
 投与したことがある
 → 危険です!

p.13

熱が出るのは良いことなのです
・熱は自分の体が病気に気づいたサインです
(特に小さいお子さんほど高熱がでます)
・熱は自分の体の中の戦士である白血球や酵素を
 たくさん作らせ抵抗力を上げます。
・熱は体がウイルスや、ばい菌をやっつける
 ための蛋白質(酵素など)の働きを活発にします。
・熱はウイルスや、ばい菌の居心地を悪くします。
 つまり、理にかなった正しい生体反応なのです!

p.16

熱は出ていても大丈夫ですか?
・熱が高いことと病気の重さは関係ありません。
・熱だけで脳に異常がくることはまれです。
(42℃以上は問題あり、脱水・環境・神経症状な
 どの合併症がなければ問題なしです)
・熱性のけいれんは病気ではありません。
・発熱後24時間はなるべく解熱剤を使用せずに、
 お薬以外で苦痛をやわらげる、他の方法を試しましょう。

p.18



この資料には

・解熱剤のデメリット
・心配するべき発熱
 (でもその対処は解熱剤ではない)
・具体的な症状と受診要否判断の例


といったことなども説明されていて
小さなお子さんがいるパパママなら
一読しておくと心強いと思います!



子どもの不調に直面すると
やっぱり心配になりますよね。

わからないと、余計に怖くなりますが
それは実は看病する側の問題です。

子どもの不調に対処するためでなく
自分の不安を解消するために

理解がないまま、必要以上の
症状を即座に"消す"ような対処を
安易に選んでしてしまうことが
ないように知っておきたいな、と思いました。

自戒を込めて。



ここまでお読みくださり
ありがとうございました。