こんばんは。


先日のタイ北部の街、チェンライへの旅を赤裸々に綴って参りました。

前回は夜の飲み屋さん(Bar)で働くレイさん(仮名)とホテルで1泊したところまで書きました。


今回は、旅の最終日にレイさんの実家に一緒に伺ったエピソードを書きたいと思います。


前日10時にアパートに迎えに行くから。


そう告げていたのですが、当日早く目覚めたこと、道中事故や工事で時間がかかる可能性を考慮して、9時前に行ってもいいかとLine電話をしたところ、初めてすぐ電話が繋がり、OKの返事が。


「なにか、ご実家に手土産があったらいいよね。そうだ、BigCでケンタッキーを買って行こうよ。」


「うん、うちの子供大好きなんだ。きっと喜ぶと思う。私は子供にパックのミルクを買っていくね。」


まあ、そんな内容をLine電話でパパっと話し合い、4泊したチェンライのホテルをチェックアウトして車をアパートへと走らせます。


15分程でアパートに到着。

すると、大きな海外旅行向けのスーツケースとこれまた大きな洗濯カゴ(中には洗濯と乾燥を終えた洗濯物が入っている)を抱えたレイさんの姿がありました。 

用意万端で待機していたようです。


先日の待ち合わせ時の待機時間を考えたら奇跡です。実家に帰る事はやはり嬉しいのでしょう。


BigCで無事、ケンタッキーとパックのミルクを購入し、レイさんのご実家がある村へと幹線道路をひた走ります。


レイさんの実家はチェンライ市内から東に約60km程離れたパヤメンライ郡のモン族の村にあるそうです。

そう、レイさんは少数民族モン族だったんです。

パヤメンライ郡のフアイメーパオという地区だそうです。
上記の学校の近くだから、取り敢えずメールアンウパタム タイキーリーという学校をGoogleマップにセットして片側2車線の、360℃田園と遠方に山を望む、タイの農村らしい風景を眺めながら、村への距離を縮めます。


そして、「あっ、そこそこ」というレイさんの合図で綺麗に舗装された幹線道路に別れを告げ、パヤメンライの街に入っていきました。


片側1車線、歩道がほぼない市道の両側にはタイの農村によく見られる高床式の住宅が石造りの家に混じって、数軒に1軒の割合で軒を連ねていました。


90度の急なカーブが時折、顔を覗かせるためスピードを緩めながらゆっくりと進みます。


10分ほどして、


「あっ、ここ右。右に行って」


というレイさんからの急な指示が。


しかし、どう見ても工事中。作業員がコンクリートを敷き詰めている。。


いや、無理だよ。この先にも道はあるから(Googleマップで判断)迂回して行こうと、大丈夫?というレイさんの横顔をよそに車はそれまでの舗装路から、なんと土と石が混じった未舗装路に入ってしまいました。


しかも道端はギリギリ。


少しでも左右にハンドルを切れば、草むらに入ってしまう。


さらに、今朝まで降り続いた雨のせいか、車の轍部分は泥水泥が滞留していて、スピードを緩め過ぎることも許されない。。


しかも、そんな絶望的な道がさらに左右に約50センチほど細くなってきている。


そしてアップダウンもでてきた。


ワイルドな道は日本でも経験はしていましたが、
未舗装路でぬかるみが続き、轍と轍の間、つまり道路の中央部は小高く50センチ大の石が置かれいる。。

という事は車高が低い乗用車車は、車体下部を思いっきり擦って走ることになる。

「ガッ、ガッ、ガーガー!」、「ゴツッ、ゴツッ」
エンジン音と共に、車の悲鳴がどこまでも聞こえてくる。。


もうやめて、🚙痛い、痛いよ〜💦
VIOS君の嘆きが耳に木霊する。


と同時に、レンタカー屋さんに払う修理代が3000バーツ〜5000バーツは必要になるだろうと覚悟を決めていました。

そんな道が10分ほど続いて、少し見晴らしのいい場所にでました。


車を進めようとすると、

「ちょっと待って!この先、道ないんじゃない?」
というレイさんの絶望的な囁きが💦


「車から降りて見てくるよ」と太陽が空高く上り、気温が上昇した車外に出て、走って車の前方へと向かいました。

そこで目にしたのは、

「道がない。。というか橋がない。」落ちている。。
なんと川にかかっていた橋が見事なまでに落ちており、その姿さえも見当たらなかったのです。


これ、さっきレイさんに言われなかったら、
あのまま進んでいたはず。

今頃は3メートル下の砂利の上に車が落下していて、大事故になる所だった。。


車に戻り、橋が落ちており、これ以上は進めない旨をレイさんに伝え、来た道を引き返す。


とにかく、一刻も早くこの場所を抜け出し、さっきの工事中の場所まで戻ろう。


心底恐怖に駆られてはいながらも、借りている車の返却とレイさんを村まで送り届けなければならないという使命感から、ハンドルを握る手と前方への注意はなんとか維持していました。


そして、ようやく先ほどの工事現場に戻る事ができました。


舗装路に出られた時の安堵感で、小さなため息を2つ吐いていました。


あまりの緊張と恐怖で、声が出なくなっていました。


しかし、工事をしている道は迂回せざるを得ず、再度、Googleマップを見て検索。
しかし、村への主要道路は通行止めになっていました。


一縷の望みを託し、近くまで行って見ましたが、こちらも橋が盛大に落ちていました。


その下には濁流が勢いよく流れており、落ちたらただでは済まなそうな状況です。


40年生きてきて、橋が目の前で落ちている光景を初めて見ました。


さっきの橋はまだ、小さかったのでインパクトは薄かったのですが、これは普通にでかい。


自然の脅威をまざまざと見せつけられ、これより標高が上がり、奥地にあるレイさんの村へ辿り着ける自信がなくなっていきました。


それでも、なんとか別の道でアプローチをかけようと吊り橋を渡る事を検討。


しかし、竹の皮らしいものを組み合わせて形ばかりは吊り橋になっている、それは1トンの車を支えるにはどう見ても便りなさげで、疲れ切った心と脳が、無理だよ、やめておけと囁いています。


そこに初老の裸が黒くなった男性がバイクに乗りながらやってきました。


「あんた達、ここは車は通れないよ。
落っこちちまう。みなよ、あれは竹でできてるんだよ。バイクがせいぜいだよ。
悪い事は言わないから、違う道を通りな」


またもや、寸での所で車をバックさせて、難を逃れました。。


そしてまた、Googleマップで迂回路を探そうとした所、「ちょっと待って、そこの路肩に車を停めて。弟に迎えに来てもらうから」


レイさんはそう言うと、Line電話で、
「橋が何本も落ちていて自力では村に迎えないので、弟さんに迎えに来るよう、」お母さんに懸命に訴えました。


そして、今の自分たちの居場所を矢継ぎ早に伝えて電話を切りました。

「これ以上、無闇に動かない方がいいよ。
私も、まさかこんなに橋が落ちているとは思わなかった。この前来た時は普通に通れたんだよ。」

そして興奮を冷まそうと、Instagramを開いて音楽を聴き始めました。


程なくして、バイクに跨った細面の弟さんがやって来ました。


でも、こちらをチラッと見ただけですごいスピードで直進。


えっ、あれ弟さん?
そうだよと言う感じで、軽く頷くレイさん。
早くあのバイクを追って!と急かしてきます。


なんで、ゆっくり走らないんだ。。


実の姉がいたら、挨拶くらいするだろうという思いを抱きながら、なんとか弟さんのバイク🏍️を追跡。


バイクは舗装路を左折し、未舗装の砂利と土の道に進んでいきました。また、これか。。泣


道幅は狭く、4WDやトラックとは行き違いができず、所々大きな穴も複数空いており、時速30キロで進みます。


前の乗用車の進行方向を確認しながら、ようやく20分程かかり、舗装路へ帰還。


その後は順調にバイク🏍️の先導について行きましたが、村の手前まできて、また橋が崩落。


しかし、ここは、土の迂回路が横に作られており、なんとか通る事が出来ました。


ただ、ハンドルを少しでも強く切ってタイヤが取られたら、川に落ちる事は自明の理という雰囲気で、通り抜けるまで一切、気が抜けません。


帰り、雨が☔強くなってさらにぬかるんだら、この車では通れなくなる。レイさんを送り届けたら、一刻も早く帰ろう。


そして、坂を上り、山の方へ車を走らせていき、ようやく集落に入りました。


あっ、そこ左、次のかどを右ね。


と指示を飛ばすレイさんに導かれて、ようやくようやくご実家に到着しました。


BigCを出てから、なんと3時間。


疲労感と安堵感でボンネットの荷物を取り出すと、車にもたれかかり、無意識のうちにしばし目を閉じていました。


さて、その後、2時間余りレイさんのご実家に滞在したのですが、その内容は次回お伝えしたいと思います。


長く長くなってしまいました。


申し訳ございません💦


ご覧いただきありがとうございました😊