こんにちは!
千葉の外房方面は昨日から雨が降っていて、一旦通学時間帯は止んだと思ったのに、10時頃から土砂降りとなっております。
さて、前回はレイさんの息子さんが発達障害、自閉症スペクトラムの可能性があるので、早くチェンライの小児科か発達障害専門医に見せた方がいいと思い、レイさんにその旨を伝えたところまで、書きました。
それから約1週間あまり、状況は何か進展したのでしょうか。
答えは何もしておりません💦
というか悪化しています。
というのも、レイさんのお母さんがサラブリー(アユタヤの近くの街)に出稼ぎに行ってしまい、レイさんの子供の世話をする人がいなくなってしまいました。
これもタイ人あるあるなんですが、大切な事ほど、話さないんです。
どうでもいい、何食べた?とか近所の旦那が仕事を辞めたという話しは日常的にしているのに。
先日、レイさんにお母さんは元気にしてるの?
と聞いたら、突然上記の出稼ぎの話しを伝えられました。
どうやら、日本のメーカーの工場で働くようです。
実は僕は昔、サラブリーの日系メーカーで働いていたんです。
その事をレイさんに話したら驚いていました。
その時のお給料の話しをしたら、もっと驚いていました。
ไม่เชื่อเลย(信じられない)
いや、その分残業や本社からのプレッシャーがあるんですよ。とはやんわりと伝えました。
で、お母さんが突然(僕にとっては)サラブリーに旅立った理由を尋ねると、
「弟の学費を稼ぐため。私にはあなたが先日村に来た時に会っていない、パヤオの小学校に通う弟がいるの」
「普段は寮で生活しているから、長期休みにしか帰って来ないんだけどね。
この間、あなたが会ったのは私のすぐ下の弟よ」
えっ、ああ、まだ兄弟がいたんですね。
突然の新キャラ登場に驚きを隠せない中、
「じゃあ3人兄弟で、君が長女なんだ?」
と彼女の家族の中で置かれた立場を確認します。
「ううん、違うよ。姉が一人いるの。
今はバンコクにいるみたい。最近、全然帰って来ないから、今何をしているのかは分からないんだけどね」
えっ、お姉さんまでいたの!?
じゃあ4人姉妹というか兄弟というか。
ご両親は男の子が欲しかったのかな?
なんて想像を膨らましながらも、彼女の家族の全体像を頭で反芻します。
お父さん➡︎50代、村で農業、現金収入ほぼなし。
お母さん➡︎40代、専業主婦から出稼ぎへ
お姉さん➡︎20代半ば〜後半?詳細不明
レイさん➡︎24歳、チェンライのバービア勤務
弟さん①➡︎年齢不詳、学歴も不明だが、学校は卒業している様子。恋人あり。近々で結婚の可能性あり。
弟さん②➡︎パヤオの小学校に通い、普段は寮生活。長期休暇のみ帰省。
冷静に考えるとプライバシーを曝け出しまくりですね💦
あっ、でもレイさんを通じてお礼はしっかりしていますので、多分大丈夫かと。
ふと疑問に思った事をレイさんに尋ねました。
「4人兄弟なんて凄いね!
今、日本では、子供は1人か2人が多いんだ」
「そう?モン族の村では普通だよ。お金持ちはもっと子供多いよ。実家の下の家は子供10人もいるんだから」
レイさんのお金持ちの基準はわかりませんが、彼女の家よりは生活が豊かなのでしょう。
ただ、現代日本の感覚だと、
年収が1000万円、2000万円、3000万円と上がるにつれて比例的に子供の数が増えてはいないような💦
それはバンコクでも同じじゃないかな??
それがチェンライ近郊のモン族の村の慣習なのかもしれません。
ただ、お父さんの現金収入がほぼない
➡︎娘が中学校を出てチョンブリーやバンコクに出稼ぎ➡︎仕送りを頼りに生活を設計するのは、正直僕の感覚ではまだ理解ができないんです。
何故、そこまで必要ではないトヨタのピックアップトラックを新車で買うのか?
頭金の10万バーツすら払えないのに、
親戚から援助や借りを作り工面。
8年ローンを組み、月々8000バーツの支払い。
それを娘達に払わせるのは、道理が通らないよ。
タイの農村や少数民族の村では、
両親を子供が支えるのが美徳、常識とされ、
若い女性達は中学校または高校を卒業後、
日系メーカーの工場に出稼ぎに行くか、セブンイレブン、BigC、セントラルプラザなどの小売業で働き、月に2000バーツ、3000バーツを両親に仕送りをする。
それは、以前チェンライのセブンイレブンで働いていた女性と付き合っていたので、知っています。
しかし、
モン族の村は更にその風潮が強く、
男は家を守り(田畑を耕し米や野菜を作る)、
女が外で働き現金収入を稼ぐ
という形が形骸化されているようです。
毎月の決まった仕送りの他にも突発的に発生する、村での冠婚葬祭の際に払う費用や、弟の寮費、日用品の費用を追加で両親から依頼する電話がかかって来ていました。
これはもう、現代版「おしん」です。。
明治末期の山形の小作農の子沢山の家で、7歳になったばかりの娘を子守り奉公に出す。
先払いで支払われた、米で家族は一冬をなんとか食い繋ぐ。
明治末期の土地を持たない日本の農民が置かれた立場、社会情勢と21世紀も四半世紀が過ぎた現代でモン族の農民が置かれている立場、経済状況は異なるとは思いますが、娘が親を支えなければいけないという状況は同じです。
タイは仏教国で、国民の大半が幼い頃から仏教の教えを学んでいます。
そのため、子供たちは、どんな両親でも育ててくれた恩を返すため、仕送りを止めることはせず、両親を愛しています。
その事を妻に話したら、
「みんな洗脳されているんじゃない?
私なら絶対にそんなことしない。むしろ逆に欲しい」
まあ、なんだかんだ問題はありながらも、社会保障があり、セーフティーネットの整った飽食の日本に住んでいる普通の女性の感想かな。
「えっ、ていうか微笑みの国、タイ🇹🇭ってそういう国って知らなかったの?」
「知るわけないじゃん。
観光で行っているんだから、そこまで、深く関わらないし。」
そっか、確かにそうですよね。
僕たち日本人が泊まるホテルやゲストハウス、カフェやレストランではそういう内実は聞かないもんね。
バンコクやチェンマイなどの難関大学、準難関大学を卒業し公務員、航空会社、銀行、ゼネコン、メーカーなどに勤務している人たち、医師や看護師、または自営業で成功している経営者以外、学歴を持たない地方出身の女性たちは、多かれ少なかれ、自分の給与から仕送りを行っています。
※地方に住む両親が貧しい場合、バンコク在住のタイ人も仕送りはします。
ゴーゴーバーやバービア、KFCやマクドナルド、ラーメン屋さんなどで働く女性たちは必要な仕送りの多寡によって勤務先を決定しています。
「バンコクの中流階級以上の女性たちと農村出身の女性たちでは、自分の人生を謳歌できる時間もお金も違い過ぎます。」
そして、僕たち外国人が触れ合い、出会うのは大体後者の女性たちです。
10年ほど前に、あるみずほ銀行のバンコク支店出向の方から、バンコク銀行本店の女性社員はほぼお金持ちの家系から採用されていると聞きました。中には、こち亀のレイ子さん並みのお金持ちで美貌を備えた女性がいるそうです。
それだけ、国民の間で階級と経済状況に差がある国、タイ🇹🇭。
それでも、僕たち外国人がこの国に魅力を感じるのは、
「苦しい時でも笑顔で頑張ろうとする、健気で一生懸命な女性達に心の安寧を感じるからかもしれません。」
彼女達が自分の人生を楽しく、前向きに生きていってくれる。
そういう社会になったらと願って止みません。
今回も長文になってしまいました。
お付き合いいただきありがとうございました^_^

