椅子の上に・・・。

今日は午後から雨
運動を兼ねて歩いて行こうと思っていた郵便局へは
車で行きました


窓口の方が座ってお待ちくださいとおっしゃって
座ろうとしたら
椅子の上に何かある


男性の茶色のお財布
忘れ物です
「あら！大変ですよ～」って郵便局に渡しました

そのお財布は長い間大切に使われていた様子
カード類が入っていなくてペッタンコなので
年配の方のものだろうと推測できました

お財布を手にした瞬間、
亡くなった島根の祖父を思いだしました
お爺ちゃんの財布は黒やったな・・・


用事を済ませ局を出ようとしたら
細身のお爺さんとすれ違いました


もしかして、財布を探しに来られたのかな？
そう思いながら
局の横に停めていた車に乗りエンジンをかけました

するとお爺さんはすぐに出て来て
同じく郵便局から出て来たばかりの
雨で濡れた自転車のサドルを拭く女性に話しかけてました

女性は私の方を指さしました

お爺さんが車に近づいて来て
ポケットから財布を出し、掲げて
頭を下げられました

局の人がお客さんが拾ったのだと伝えたのでしょうね

郵便局の椅子に落ちてたんだもの
局の人に預けるのは当たりまえ
お礼を言われる程ではないですよね

わざわざ　探してくれて・・・

私はとっても嬉しくなって
笑顔で手をあげました


偶然だった　　
そこにあったから預けただけ
「こんな若造に頭を下げてくれた・・・」
そんな言葉が頭に浮かんだ




雨の中　運転をしながら

先程のお爺さんの姿が目に浮かんだ

あの方たちが居るから　
いまの私達の生活があるんだ

戦後の日本を懸命に支えてくれたんですよね

この日本は
身を守るために武器を持ち歩かなくても大丈夫

暖かい住居に身をおけて
食べたい物を、欲しい物を手に出来る

車や鉄道で行きたいところに移動ができる

いま考えたい事を頭で考えれる
自由に意思がもてる


少し発展しすぎてるかもしれないけど・・・


いつも誰かのためにと思う人がいて
もっと良い街にしたいと考えている人達がいる




この平和を守りたいと心から思いました


子供たちのために


受け継いだものを大切にしたい

みんなで大切にして行こう
この国を
この国に住む人を



お爺さん達が
大切にして来たものをなくしてはいけない

　Sonya