杭全 | デペイズマンの蜃気楼
思い出を記憶できる年齢になって住んだ町が
杭全町
地理感はなくて、この町が何処へ繋がっているのか
どこと隣接しているのか
そんな事も知らずに育って
そして次の町へ引っ越した。
自転車で移動しない年齢だったから
移動はバスかアボジの車だった。
すんなりと寺田町に繋がっていたのは
当時から覚えていた。
まっすぐ行けば生野に行ける事も。
大人になると
天王寺からも歩けるような距離。
体が小さかったから随分遠いと錯覚してた。
錯覚ではないな。
小さな体には遠かったのだろう。

